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オリンパス、映像事業譲渡の正式契約を締結

新会社「OMデジタルソリューションズ株式会社」を設立

現行製品のミラーレスカメラ「OM-D E-M10 Mark IV」

オリンパス株式会社は9月30日、日本産業パートナーズ株式会社(以下、JIP)とオリンパスの映像事業の譲渡に関する正式な契約を締結したと発表した。

オリンパスが新たに設立する完全子会社(映像新会社)「OMデジタルソリューションズ株式会社」がオリンパスの映像事業を吸収分割により継承し、2021年1月1日付でその株式の95%をOJホールディングス株式会社(JIPが設立した特別目的会社)に譲渡することで合意したという。

同社の映像事業は2020年3月期まで3期連続で営業損失を計上する状況となっていた。この背景として、同社はスマートフォンの進化に伴うカメラ市場の縮小などが背景にあると説明している。

今回の契約は、研究開発や製造拠点など、オリンパスが全世界で手がける映像事業が対象。映像製品に関する販売統括や研究開発部門は、東京都八王子市の映像新会社の本社所在地に移転。生産は引き続きベトナム・ドンナイ省の拠点で行うという。また、オリンパスが製造・販売を行ってきた映像製品のカスタマーサポートは、映像新会社によって継続されるという。

映像新会社OMデジタルソリューションズ株式会社の代表取締役は、現在オリンパス株式会社でイメージングディビジョンヘッド(映像事業担当役員)を務める杉本繁実氏。

オリンパスを代表する銀塩カメラ製品「ペン」シリーズ

本誌:鈴木誠