クルマとカメラ、車中泊

懐中電灯好きが選んだLEDライト。UVライトで撮影小物の忘れ物ゼロ作戦

今回の1枚
ニコン Z8/SAMYANG AF 24mm F1.8/24mm/マニュアル露出(15秒、F1.8)/ISO 4000

松林の向こうにベガがポツンと。こと座が見えています。何をエモいと思うかはひとそれぞれでありますが、僕は星空を撮っても、ちょっと人の匂いがする光景をエモいって思っちゃうんです。

向こうにある丸い展望台、ちょっと昭和の匂いがするよね。今っぽくない建築物で忘れ去られてしまった遺物のような。ご想像の通り、いまは誰も訪れないような公園での光景ですが、できた当初は賑わっていたことでしょう。展望台からは夜景や遠くに見える海がきらきらと綺麗なんですよ。

さまざまな人がここでの風景を愉しんだことでしょう。その時の人の息吹の残滓が残っているような。人が来なくなっても美しい景色は変わらずそこにあるんだよね。そんなことを思うと、一見で通り過ぎてしまえる風景とは、とても思えなくなってしまうんです。

大きい写真はGANREF

小型高性能LEDライトをまた買ってしまった

なんだかね、子供の頃から懐中電灯って好きなんですよね。ちょっといいなって思うとすぐ買ってしまいます。そしてまたもや買ってしまいました、OLIGHT。

Oclip Ultra OAL。同じデザインでUVLED付きと赤色LED付きのモデルがあるので注意。本稿はUVLED付きモデルについてお話します

OLIGHTは2007年設立の中国ブランドなんですが、当初から高価格帯のLED懐中電灯を製造しています。小型で高機能というのが印象なんですよ。ええ、出てすぐの頃から気になっちゃったので、これまでにも数本購入しています。でもね、小型でってのが仇になっちゃいまして、全部失くしちゃってるんですよねぇ。どこかに落としたっていうより、自宅のどこかにしまい込んで箪笥の肥やしになっちゃってるんですよ。

ああ、これ全くOLIGHTの責任じゃないですね。懐中電灯好きって言いましたけど、大型のものではなくて、小さくて高性能っての好きなんで、これは全くワタクシの責任です。はい。

ともあれ、何度OLIGHTを購入しても、その質感や性能、これは明るさやオペレーションの簡単さや確実さが評価ポイントなんですけど、いつも満足させてくれる製品ばかり。今回購入したのはOclip Ultra OAL。小さなボディに2種類の白色LEDともう1つUVLEDが詰め込まれています。

SDカードと並べてみると小さいことが実感できる

ダイヤルで光源切り替え。オペレーションのストレスがない

高機能な懐中電灯にありがちなのは、電源ボタン1個で、色々押し方を変えて機能を変更するパターンですが、Oclip Ultra OALでは3種の光源の切り替えをダイヤルで行います。オン・オフと明るさの切り替えはボタンを押す回数でコントロールするようになってるんですが、ボタン1個で全て切り替えるようなパターンのストレスがないんですよね。何度もボタン押さないと明るさも変えられないって、あれです。

ダイヤルがあるだけでそういったストレスが激減するんですよ。また、電源オンで最初に点灯するのが1番暗いポジションであるのもgoodです。懐中電灯は暗いところで使うものですからね、いきなり最大光度で点いちゃうと自分の目が眩んでしまいます。あ、ボタンの押し方で最初から最大光度で点けることもできますよ。

ともあれ、感心するのはそういったオペレーションが使い方にマッチしていてこなれてるなあって点なんです。アルミボディを手で包んで、電源オンオフするだけで嬉しくなっちゃいます。

ダイヤルでフラッドライト、スポットライト、UVライトを切り替える
充電はUSB Type-C。コネクタのカバーにもヒンジが付いていて質感が高い上に耐久性も高そうだ
背面にはクリップ装備。クリップにはマグネットが仕込まれている

さて仕様という点ではUVライトが組み込まれている点も特徴です。UVライト、つまり紫外線を照射するわけですが、ブラックライトとも呼ばれますね。蛍光染料など明るく光らせてくれます。あとね、猫のおしっこなんかを発見したりにも使いますね。

今回購入したのは、このUVライトがポイントなんです。車関連にも写真撮影まわりにもUVライト便利なんですよ。これまでもUVライトを何本も買ってるんですが、UV単体の製品ばかりなので1個の懐中電灯に白色LEDとUVライトが一緒になったOclip Ultra OALは荷物も減らせて使い勝手もいいのです。

蓄光テープ×UVライトで撮影小物の忘れ物ゼロへ

UVライトっていろいろ使い道があるんですが、僕が1番使っているのは写真の通り。蓄光テープを光らせることです。ほんの数秒UVライトを当てるだけで、数時間ほんのりと光ってくれます。また、UVライトを当てている間は強く光ってくれるんですが、そこがポイント。

蓄光テープにUVライトを当てると強く蛍光を発する。また短時間で蓄光することができる

僕はレンズキャップ、ボディキャップを中心に撮影小物のほとんどに蓄光テープを貼っています。そのココロは忘れ物対策! なのです。星景撮影や、はたまたスタジオ撮影など暗いところでの撮影はおおいので、キャップ類を忘れてくることが多いのです。1個1個は安いけど数が多いので地味に効くんですよね、忘れると。

レンズキャップやボディキャップに蓄光テープを貼っておく
キャップに貼った蓄光テープがUVライトで光っている

で、撮影が終わって引き上げる段になったら、UVライトで周りをさっと照らすと、あ〜ら不思議。でもなんでもないですけど、蓄光テープが強く光ってくれるので、落としてしまったキャップ類を一瞬で発見できちゃうんです! 夜に草むらでキャップやアダプターリングなど小物類を落としてしまうと諦めるしか無い状況になったりしますが、蓄光テープとUVライトで確実に回収できるわけです。そのほかにも、ボディキャップなど装着位置が決まってるものなんかには目印として貼っておくと撮影中も便利です。

草むらに落としたキャップ類もUVライトで照らすだけで即座に発見できる。

そのほかエアコンのブロワダイヤルや温度調整ダイヤルにも貼っています。エンジン始動時はエアコンやブロワをオフにしておきたいものですが、夜だとダイヤルやスイッチがわからなかったりします。蓄光テープはUVライトを当てなくてもほんのり光ってるので、ライトをつけるまでもなく確認できるんです。夜出かける時や星景撮影の待機時に重宝しています。

蓄光テープを貼れば、夜間にライトをつけなくてもスイッチ類の場所がわかる

UVレジン硬化もお手のもの。車の常備品として使える

UVライトの使い方は本来これかも知れません。UVレジンの硬化です。

UVライトでレジンを硬化

先日ルームランプが切れたので、LEDバルブに交換したんですよ。そしたら思いの外、白すぎたのでダイソーに行ってUVレジンを買ってきました。透明のレジンと色をつける着色剤です。これでLEDバルブを電球ぽい色にしようって作戦です。

ルームランプをLEDに変えたら白すぎたので

結果は写真の通り。ちょっとまだ赤みが足りなかったんだけどまずまず電球色っぽいウォームトーンに変更できました。余ったレジンはそのまま車に積んでおきます。ケーブル類の補修なんかが簡単にできるので、UVレジンとUVライトは以前から車の常備品なんです。これまでは単体のUVライトを常備してましたけど、これからはOclip Ultra OALにします。

ダイソーでUVレジンを購入
Oclip Ultra OALでレジンを固める
電球色のように色合いを変更できた。

マグネットクリップでサンバイザーに装着。即席マップランプになった

さあ、Oclip Ultra OALを車常備にするならもう一工夫。サンバイザー脇にスチールプレートを貼りました。

スチールプレートを天井に貼り付ければ、ちょうど良い車内照明になる

Oclip Ultra OALのクリップにはマグネット仕込まれてますからね、これで前席天井にライトを足せるわけです。Oclip Ultra OALの白色ライトは平均的に照らすフラッドライトと中心を明るく照らすスポットライトの2種類。フラッドにしても照射範囲は60°くらいと思われます。どちらを使ってもちょうど良いマップランプになります。膝上だけを照らしてくれて塩梅良いのです。

夜間走行中でも邪魔にならない照射範囲

走行中に点灯させても視界の邪魔にならない範囲をうまく照明できました。まあ、これは車種によって取り付け位置が違ってくるでしょうから一概には言えないのですが、それぞれ車に合わせて良い取り付け場所をさがさないといけませんね。

ちなみにマグネットは強力で、舗装路はもちろん、多少のオフロードを走行しても外れることはありません。

以上、斯様に使い道の多いOclip Ultra OALであります。あ、僕にとってはですねw でも星景や夜景、あるいは夕景を撮って夜に帰るってユーザーは多いはず。てなわけで、写真撮りに行くときゃ車だぜ! って方にはチョーおすすめのLED懐中電灯ってわけであります。

1962年東京生まれ。日本大学芸術学部卒業後、出版社マガジンハウス入社。社員カメラマンを経て2010年にフリーランスとなる。主に風景・星景を撮影し、星空の撮影は中学校で天文部に入部した頃からのライフワーク。ニコンカレッジで、星景写真講座を担当。星空に興味ある方は「こちら」へ