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パナソニック、小型軽量・手ブレ補正搭載のLマウント望遠ズーム「LUMIX S 70-300mm F4.5-5.6 MACRO O.I.S.」。望遠マクロにも
2021年2月18日 11:10
パナソニックは、35mmフルサイズ対応のLマウント交換レンズ「LUMIX S 70-300mm F4.5-5.6 MACRO O.I.S.」(S-R70300)を4月下旬に発売する。希望小売価格は16万600円(税込)。
35mm判フルサイズ対応かつ焦点距離が望遠端300mmながら、全長148mm×最大径84mm、重量約790gのコンパクトかつ軽量設計とした望遠ズームレンズ。2020年9月にLUMIX S5(DC-S5)の発表と同時に開発が報じられていた製品で、このほど具体的なスペックと、発売時期が判明した。
同社35mm判フルサイズレンズシリーズには、ライカの品質基準に則った「LUMIX S PRO」ラインがあるが、本レンズは、光学性能と機動性・ユーザビリティに配慮したレンズシリーズ「LUMIX S」ラインに属する製品となる。同社によれば、LUMIX Sラインのレンズでは「遊び心」をもった製品を展開していくとしており、「印象的な立体表現と美しいボケ味」をコンセプトに、立体的な被写体表現という側面から味つけをしているという。
レンズ構成は11群17枚。EDレンズ2枚およびUEDレンズ1枚により望遠側の軸上色収差を補正することで、周辺部まで色にじみのないシャープな結像性能を実現したとしているほか、UHRレンズ1枚により、周辺部まで均一な光学性能と小型化を達成しているという。フィルター径は77mm。
非球面レンズを採用しないことで輪線ボケの発生を抑制。ボケ描写に配慮したほか、絞り羽根の枚数を11枚とし、また形状自体も新しい設計とすることで、滑らかなボケ味や光芒の表現にも留意した味つけがなされているという。
最短撮影距離は広角端が54cmで、望遠端は74cm。最大撮影倍率は0.5倍。近接撮影性能と撮影倍率の高さにより望遠マクロとしての使用にも応える。
このほかフォーカスブリージング量も抑えた設計だとしており、動画撮影ニーズにも配慮。またレンズの制御アルゴリズムを改善することで、ズーム操作をした際にもピントずれが起こりにくくなっているという。
鏡筒は防塵防滴耐低温仕様で、最前面レンズへのフッ素コーティングも採用している。
光学式の手ブレ補正機構も搭載しており、Dual I.S.2制御(5軸のボディ内手ブレ補正機構と2軸のレンズ内手ブレ補正機構の連動制御)に対応。手持ちでの動画撮影をサポートする「手ブレ補正ブースト」への対応も盛り込まれている。