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CIPA、CP+2020の開催中止について会見

“手にとる”、“ファインダーを覗く”商品のため 延期の予定もなし

左から廣瀬行哉氏(一般社団法人カメラ映像機器工業会CP+実行会委員長)、真栄田雅也氏(一般社団法人カメラ映像機器工業会代表理事会長)、伊藤毅志氏(一般社団法人カメラ映像機器工業会事務局長)

一般社団法人カメラ映像機器工業会(CIPA)は、2月27日から4日間にわたってパシフィコ横浜で開催を予定していたCP+2020の開催中止に伴い、2月14日に記者会見を開いた。

中止の理由は既報のとおり、新型コロナウイルスの感染者拡大に伴う「来場者および出展関係者の健康や安全面など」に考慮したというもの。

会見にあたり一般社団法人カメラ映像機器工業会代表理事会長の真栄田雅也氏は、「今のCP+は、お客様が商品に触れる機会としてある」として、“手にとる”、“ファインダーを覗く”といったカメラの商品としての特性にふれて、不特定多数の来場者が直接触るものであり、説明員もまた製品や来場者の近くで解説する必要があることを強調。ハンズオンで製品に触れることが前提となるイベントであることをふまえ、感染の拡大を防ぐことが困難だと説明。これをもって、今回の中止とする判断に至ったと続けた。

今回の決定は、新型のコロナウイルスについて報道がされはじめた頃から事態を注視していたとのことで、中止の決定自体はごく最近の判断だったという。様々な議論はあったものの、この約1カ月ほどの期間で、事態の注視と検討は続けられていたのだという。またこの判断について、あくまでカメラの商品特性に配慮してCIPAが判断したことであり、他のイベントなどの外部状況からくる判断ではない、とした。

日程をずらしての開催の可能性について確認したところ、CP+としての開催は考えていないとの回答が得られた。今後、製品に一般来場者が触れることができるイベントの開催を含めた展開については、やる・やらないを含めて今後の検討課題としたい、とした。

なお、同期間で開催が予定されていた御苗場Vol.26は、「大さん橋ホールでの開催を中止し、場所を変更しての延期を検討している」ことがアナウンスされている。2月14日時点で、フォト・ヨコハマに関する何らかのアナウンスは出ていない。

本誌:宮澤孝周