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富士フイルム、GFX 50S/X-H1/X-T3の最新ファームウェアを予告

X-H1の手ぶれ補正を強化 ボディ・レンズの協調制御に

FUJIFILM GFX 50S

富士フイルムは、「FUJIFILM GFX 50S」、「FUJIFILM X-T3」、「FUJIFILM X-H1」の最新ファームウェアを11月から順次公開すると発表した。

各機種の内容は次の通り(引用)。

GFX 50S Ver. 3.30(11月下旬公開)

「35mmフォーマットモード」が当社GFレンズ/Hマウントアダプターにも対応

従来は他社製アダプターをご使用時のみ対応していた「35mmフォーマットモード」が、当社GFレンズおよびHマウントアダプターをご使用の際も有効になりました。35mmフォーマットモードは中央部36.0mm×24.0mm(30.5M)のみをクロップしてJPEGおよびRAWで記録できるモードです。

アイセンサー切り替え時間の短縮

ファインダーの表示設定でアイセンサーを選択している際のEVF・LCD表示切り替え時間を短縮しました。

同時消去(RAW/JPEG分割記録時)に対応

カードスロット設定(静止画記録)においてRAW/JPEG分割記録を選択した場合、2枚のカードに記録されたRAW画像/JPEG画像の同時消去が可能になりました。OFFにするとRAW画像を消去しても、別のカードに同時記録したJPEG画像は消去されません。

EVF/LCDの色調整に対応

EVFとLCDの色調整が可能になりました。

X-H1 Ver.2.00(12月公開)

ボディ内手ブレ補正とレンズ内手ブレ補正の協調制御を実現

従来、手ブレ補正搭載純正レンズを使用する場合、ボディ内手ブレ補正では主に「X/Yのシフトブレ」と「回転ブレ」の3軸を制御し、「ピッチ/ヨーの角度ブレ」の2軸は、レンズ内手ブレ補正で制御していました。今回、制御アルゴリズムを一新し、手ブレ補正搭載純正レンズを使用する場合でも、5軸(ピッチ/ヨーの角度ブレ、X /Yのシフトブレ、回転ブレ)全てにおいてボディ内手ブレ補正を活用出来るようになり、さらに周波数とブレ量に応じてレンズ内手ブレ補正と協調制御することで、手ブレ補正搭載純正レンズの装着時において5段以上(最大5.5段(*6))の補正効果を実現します。 協調制御を有効にするためには、手ぶれ補正搭載純正レンズのファームウエアを、現在公開されている最新バージョンにアップデートいただく必要があります。最新バージョンは下記ファームウエア対応表にてご確認ください。

*6 CIPA規格準拠。XF10-24mmF4 R OIS、XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS、XC16-50mmF3.5-5.6 OIS II使用時。

FUJIFILM X-H1

X-T3 Ver.2.00(12月公開)

ハイブリッドログガンマ方式での4K HDR動画撮影機能の追加

HDRの国際標準規格(ITU-R BT.2100)のひとつであるハイブリッドログガンマ(HLG/Hybrid Log Gamma)方式での動画撮影機能を搭載しました(*1)。明暗差の大きいシーンや、彩度が高い被写体においてリアリティのある高品位な映像を記録できます。

*1 H.265(HEVC)選択時に使用可能です。HLG方式に対応したテレビやディスプレイでご鑑賞ください。

フィルムシミュレーション映像/F-LogのHDMIとカメラ内SDカードへの同時出力(*2)に対応

フィルムシミュレーション映像とF-Logを、HDMIとカメラ内SDカードに同時出力することができます。フィルムシミュレーション映像をモニタリングしながらF-Log収録するなど、用途に応じたワークフローで撮影に臨むことができます。

*2 59.94P/50P、FULL HD ハイスピード撮影、4Kフレーム間ノイズリダクション、HDMI出力情報表示は使用できません。
また、HDMI出力とカメラ内SDカード記録で、異なる画像サイズ(4K、Full HD)を選択することはできません。

4GBを超える動画ファイルを1ファイルで記録

従来はファイルサイズが4GBを超える動画ファイルは分割して記録されていましたが、32GBよりも大きいSDメモリーカード(32GBを含まず)をお使いいただくと、ファイルサイズが4GBを超える場合でも1つの動画ファイルとして記録されます(*3)。

*3 32GB以下のSDメモリーカード(32GBを含む)をお使いいただくと、ファイルサイズが4GBを超える場合でも一時中断することなく動画撮影が可能ですが、動画ファイルは分割して記録されます。

ホワイトバランスの色温度表示に対応

カメラの液晶モニターやビューファインダーに、ホワイトバランスの色温度(ケルビン)を表示可能となりました。

4K/29.97P以下での低速シャッターに対応(*4)

4K 29.97P/25P/24P/23.98P選択時にフレームレート以下のシャッタースピードも選択可能になりました。

*4 DCI4K/4K 59.94P/50P、またはLongGOP収録時にはフレームレート以下のシャッタースピードは選択できません。

H.264選択時にALL-Intra、最大ビットレート400Mbpsを使用可能に

従来はH.264選択時にはLongGOPのみ選択可能で、最大ビットレートは200Mbpsまででしたが、ALL-Intraが選択可能となり、最大ビットレートは400Mbpsまで使用可能になりました。

給電中アイコンの追加

縦位置バッテリーグリップ「VG-XT3」に付属しているACアダプター(AC-9VS)や、推奨アクセサリーであるAnker製モバイルバッテリー「Anker PowerCore+ 26800 PD」(*5)、「Anker PowerCore Speed 20000 PD」をご使用いただくと、給電中の状態を示すアイコンがEVF/LCDに表示されます。

*5 AnkerおよびPowerCoreは、アンカー・ジャパン株式会社またはその関連会社の商標または登録商標です。

FUJIFILM X-T3

本誌:鈴木誠