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EIZO、モニター色調整ソフトの最新版「ColorNavigator 7」を公開

管理ソフトNXを統合。UIも改良

EIZO株式会社は、カラーマネージメントソフトウェア「ColorNavigator」の最新バージョン「ColorNavigator 7」を2018年11月2日から提供を開始する。

ColorNavigatorは、同社のカラーマネージメント液晶モニター「ColorEdge」シリーズの専用ソフトウェア。モニターのキャリブレーションや、調整目標の作成・編集、複数台のモニター管理などに対応している。

同社ではこれまで、写真・印刷などクリエイティブ業務向けに表示調整に特化した「ColorNavigator 6」、映像制作業務に複数モニターの管理機能を付属した「ColorNavigator NX」をそれぞれ展開してきた。

今回提供を開始する「ColorNavigator 7」では、これらの2つを統合。さらに、ユーザーインターフェースを改良し、使いやすさも向上させている。

具体的な進化点としては、1回のキャリブレーションで、すべての調整目標の色域・白色点・輝度を一括で調整できるようになった。目標値ごとのキャリブレーション作業が不要になるため、従来よりもモニター調整にかかる時間と工数を大幅に削減可能。

調整目標はモニターのカラーモードに割り当てられ、調整後はPC上でソフトウェアを立ち上げなくても、モニター前面のMODEボタンから表示を切替えできる。

「ColorNavigator 7」をインストールした1台の管理者用PCから、複数台のColorEdgeを調整・管理できるため、法人利用などで制作者のPCにソフトウェアをインストールできない環境であっても、モニターのみを管理・運用できる。

なお、「ColorNavigator 6」と「ColorNavigator 7」は、同じPCにインストールして使用可能。「ColorNavigator 7」に非対応の機種を含め、複数のColorEdgeを利用する環境においても、1台のPCからすべてのモニターを調整できる。

「ColorNavigator 6」から「ColorNavigator 7」にアップデートした場合は、「ColorNavigator 6」で作成した調整目標データは自動で引き継がれる。

飯塚直

(いいづか なお)パソコン誌&カメラ誌を中心に編集・執筆活動を行なうフリーランスエディター。DTP誌出身ということもあり、商業用途で使われる大判プリンタから家庭用のインクジェット複合機までの幅広いプリンタ群、スキャナ、デジタルカメラなどのイメージング機器を得意とする。