ニュース

サイバーリンク、レイヤー機能などを強化した写真編集ソフト「PhotoDirector 10」

絵画調に変換するAIスタイルトランスファーを搭載

サイバーリンク株式会社は9月26日、写真編集ソフト「PhotoDirector」の最新版となる「PhotoDirector 10」を発表した。

PhotoDirector 10では、レイヤー編集機能が大きく改善。クリッピングマスクや調整レイヤーに対応し、レイヤーのグループ化、空白のレイヤーからレイヤー編集を開始できるなど、機能が強化された。

主な新機能と機能の強化点

AIスタイルトランスファー(Ultra、Standard共通)

動画編集ソフト「PowerDirector」用に開発されたAIスタイルトランスファーを搭載。ディープラーニング技術により、分析した写真に対して芸術家が作品を創る際の思考プロセスを用いたブラシのストロークや色調を再現できるという。

  • Ultraは10種類、Standardでは5種類のテンプレートを搭載
  • 部分的にエフェクトを除去し、元の写真に戻すことが可能
  • テンプレートの色、元写真の色、どちらを使うか選択できる

レイヤーマスク、調整レイヤー(Ultra限定)

  • 調整レイヤー:元の画像を変更せずにレイヤー上で色調の補正などができる
  • レイヤーマスク:レイヤーマスクを使って不要な部分を隠したり、画像の一部を表示したりできる
  • クリッピングマスク:テキストや画像をもとにマスクを作成可能
  • その他、レイヤーのグループ化、空のレイヤー、単色レイヤーを新たにサポート

テザー撮影(Ultra限定)

  • PC接続で撮影を行う際にPhotoDirectorでプレビュー確認が可能
  • キヤノン、ニコンのデジタル一眼レフカメラに対応
  • シャッタースピード、絞り値、ISO設定、色温度の変更に対応

ソフト校正(Ultra限定)

  • プリンタープロファイルを使って、色域警告を表示
  • 印刷する際に発生する可能性のある問題を検知して、修正可能

    ※プリンターのICCプロファイルをインストールする必要がある

オブジェクトの複製(Ultra、Standard共通)

  • 写真内の任意のオブジェクト、人物を選択して違和感なく複製できる
  • 複製後のサイズ変更に対応
  • オブジェクトの除去、移動が可能

キーストーン補正(Ultra限定)

  • 撮影で歪んでしまった写真をすばやく補正
  • ワンクリックで補正が可能な自動キーストーン補正を搭載

モリサワフォント10書体が付属(Ultra、Standard共通)


    新ゴ(U)、すずむし、シネマレター、ぶらっしゅ、ららぽっぷ(B)、解ミン 宙(M)、ひげ文字、フォーク(M)、TB 古印体、G2サンセリフ(B)

    ※ダウンロードで提供、対象製品でのみ使用可能

日本監修のフルカラーマニュアルが付属する(Ultra限定)

  • 日本人デザイナーによってデザインされたフルカラー200ページの大判マニュアルを同梱
    Standard版、ダウンロード版はPDFでの提供

ラインナップと税込価格

Photo Director 10 Ultra

  • ダウンロード通常版:9,800円(9月26日販売開始)
  • ダウンロードアップグレード版:6,800円(9月26日販売開始)
  • 通常版:9,936円(10月26日販売開始)
  • 乗換え・アップグレード版:7,020円(10月26日販売開始)
  • アカデミック版:5,940円(10月26日販売開始)

Photo Director 10 Standard

  • ダウンロード通常版:4,800円(9月26日販売開始)
  • 通常版:4,860円(10月26日販売開始)

飯塚直

(いいづか なお)パソコン誌&カメラ誌を中心に編集・執筆活動を行なうフリーランスエディター。DTP誌出身ということもあり、商業用途で使われる大判プリンタから家庭用のインクジェット複合機までの幅広いプリンタ群、スキャナ、デジタルカメラなどのイメージング機器を得意とする。