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ソニー、「α9」の最新ファームウェアを再公開

不具合を修正 FE 400mm GM対応、AF向上など

ソニーは7月10日、ミラーレスカメラ「α9」(ILCE-9)の最新アップデートVer.3.01を公開した。Ver.3.00における不具合の修正を含む。

α9のファームウェアVer.3.00は「FE 400mm F2.8 GM OSS」の製品発表と同じ6月28日に公開されたが、一部製品が正常に動作しないとして6月29日に配信を停止していた。

更新内容は次の通り(引用)。

Ver.3.01の更新内容

・Ver.3.00へアップデートした一部の製品において、正常に動作しない場合がある事象を修正しました。

Ver.3.00からアップデートを行った場合、「ファンクションメニュー」の一部でお客様の設定が引き継がれないことがあります。その場合は、再度設定を行っていただきますようお願いいたします。([MENU] - [操作カスタム1] - [ファンクションメニュー設定])

本アップデートは、Ver.3.00で行った以下のアップデート内容も含んでいます。

新レンズSEL400F28GMへの対応

・手ブレ補正性能の最適化及び手ブレ補正モードスイッチ(レンズ)のMODE3対応

・[ファンクションリング(レンズ)]設定メニューの追加
SEL400F28GMのファンクションリングの機能として[パワーフォーカス]に加えて[APS-C S35/フルサイズ切替]機能の割り当てが可能になります。

・[AF時の絞り駆動]設定メニューの追加
SEL400F28GM装着時、[AF時の絞り駆動]を[フォーカス優先]に設定すると、電子シャッターによる連続撮影において絞り値がF11より大きな値の場合でもAF追従が可能になります([フォーカスモード]:AF-C設定時)。絞り値がF11より大きな値の場合は連続撮影速度が遅くなります。

スポーツ・報道機関のプロの方からの要望の大きかった機能の追加

・[シリアル番号書き込み]設定メニューの追加によりExifへの書き込みの入/切に対応

AF性能・機能改善

・動体への追従性等、コンティニュアスAF性能の向上
・低照度下におけるAF速度の向上
・[カスタムキー(撮影)]に割り当てできる機能として[AF被写体追従感度]機能を追加
・LA-EA3装着時にすべてのフォーカスエリアに対応
選択可能なフォーカスエリアとして[ゾーン]・[拡張フレキシブルスポット]・[ロックオンAF] を追加

フラッシュ撮影時の性能・機能改善

・フラッシュ撮影時のレリーズタイムラグを短縮
・ワイヤレスフラッシュ撮影時の[スローシンクロ]、[後幕シンクロ]設定に対応
・外付けフラッシュ(HVL-F60RM)にカラーフィルターを装着した時のホワイトバランス自動補正に対応

その他改善

・[フォーカスモード]:AF-C設定時におけるレリーズタイムラグの安定化
・その他動作の安定性向上

本誌:鈴木誠