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富士フイルム、1.7万円の正方形チェキ「instax SQUARE SQ6」
発表会に広瀬すずさんが登場! CM「ましかくチェキとお出かけ」を披露
2018年5月15日 17:08
富士フイルムは、インスタントカメラ「チェキ」の新モデル「instax SQUARE SQ6」を5月25日に発売する。価格はオープン。店頭予想価格は税込1万7,000円前後の見込み。カラーはパールホワイト、ブラッシュゴールド、グラファイトグレイ。
プリントが正方形になる「スクエアフォーマット」を採用したチェキ。フィルムサイズは86×72mm、画面サイズは62×62mm。
スクエアフォーマットを採用したチェキとしては、「instax SQUARE SQ10」が2017年11月に発売されている。SQ10はデジタルカメラの機能を有しており、デジタルでの画像加工などが可能となっている。
一方SQ6はデジタルカメラではなく、光学像をそのままフィルムに記録するアナログ方式を採用。実勢価格が税込3万円ほどのSQ10に比べて買いやすくなっている。
従来品に対してスクエアフォーマットのカメラでは、「自己表現」という価値を訴求していく。
オートモードも備え、シャッターを押すだけで適切な明るさで撮影可能。露出補正もできる。前面にはセルフィー用のミラーを備え、セルフィーモードとあわせて自撮りに最適なピントや明るさに調節される。
その他、二重露光モードや30cmまで接近できるマクロモードなども搭載する。
内蔵ストロボに装着する3種類のカラーフィルターも付属する。
外形寸法は118.7×128.1×58.1mm、重量は393g。
また専用フィルム「instax SQUARE」には、黒フレームを採用した「BLACK」(実勢価格は税込1,400円前後の見込み)を追加する。
なお、スクエアフォーマットのモノクロフィルムは未発売だが、販売を検討中だとしている。
オプションとして、グリップやスエードの速写ケースなどが用意される。
また、BEAMSとのコラボレーショングッズも5月下旬から順次発売する。
市場は尚拡大中 フィルム増産へ
同社のインスタントカメラ「instax」シリーズは1998年の発売以来、3,000万台以上を出荷。今年で20周年を迎えた。
富士フイルム株式会社 代表取締役社長COOの助野健児氏は、「チェキを含むフォトイメージング事業が好調で全体を牽引している。インスタントカメラ市場は急速に成長しており、2018年度の売り上げ目標は前倒しで達成できる」と好調さをアピールした。
2018年度のチェキ(instax)のワールドワイドでの販売台数は、過去最高の900万台を見込む。5月からチェキ用フィルムの生産ラインを増強し、2019年春までに生産能力を2割増やすという。
同社によるとチェキは近年、プリントの即時性や独特の質感が新鮮なことから、若い世代に受け入れられているとする。
「数年前までは懐古的な見方もあったが、雰囲気を写し込めるアナログタッチが写真の1つのジャンルとしてこの1年ほどで確立し、広がりを持ってきた」(富士フイルム イメージング事業部長 岩崎哲也氏)という。
なお、instaxシリーズの売り上げの1割が国内で、残り9割は海外となる。国内も堅調だが、欧米、東南アジア、中国といった地域で売上が大きく伸びているという。
グローバルでは歌手のテイラー・スウィフトさんとパートナーシップを結び、ファンに向けてのプロモーションを行う。
発表会の会場となったのは、港区南青山にある「青山迎賓館」。結婚式場ということで華やかな雰囲気の中でのイベントとなった。
広瀬すずさん出演の新CMを5月26日から放映
発表会には、SQ6のテレビCMに出演する女優の広瀬すずさんが駆けつけた。CMと同じ衣装で登場し、SQ6で撮影した写真も見せながら魅力を語った。
新CMは5月26日から全国で放映する。「ましかくチェキとお出かけ」篇 (30秒)、「ましかくチェキとお出かけ・海」篇 (15秒)、「ましかくチェキとお出かけ・竹林」篇 (15秒)の3篇で、広瀬すずさんがSQ6を持って友達と出かけるシーンが描かれている。
広瀬さんは、「小さなバッグと一緒に提げてもおしゃれ」とSQ6が気に入った様子で、CM撮影の現場でも「リラックスした雰囲気の中で凄い撮って楽しんでいました。最近は写真を撮るときにファインダーを覗かないので、ファインダーで見るのも新鮮でした」と話した。
ステージでは、SQ6で撮影したセルフィーや愛犬の写真も披露。撮影時のエピソードなどを楽しそうに話していた。
SQ6を持って友達と行ったというプライベートの沖縄旅行では、「普段は何を食べるかしか考えていないのに、この時は食事を忘れるくらい撮影しました。ホテルのベッドで写真を見ながらの夜更かしもすごく楽しかったです」と旅行を満喫した様子。
SQ6の魅力については、「なかなか行けない場所で1枚の絵になる瞬間を撮りたいです。正方形の写真は可愛くて、女の子が好きな形なのかも知れません。それをSNSに載せられるのが良いですね。行きたいと思っていて、まだ行っていない台湾に持っていきたいです」とのこと。