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“シャボン玉ボケ”で知られる交換レンズ「メイヤーオプティックゴルリッツ」が復刻、日本でも販売へ
1月10日まで大幅値引きのキャンペーンも
2017年12月4日 13:56
株式会社ケンコープロフェッショナルイメージング(KPI)は、ドイツ製の交換レンズ「Meyer Optik Görlitz」の受注を12月15日より開始すると発表した。取り扱いは一部店舗および直販限定。
Meyer Optik Görlitz(メイヤーオプティックゴルリッツ)は、1896年に創業したドイツのブランド。3群3枚トリプレット型の「Trioplan」(トリオプラン)などで知られる。
紆余曲折ののちレンズ生産が途絶えていたが、Trioplanの100周年を記念し、ドイツのnetSE社が6製品の復刻にこぎつけた。特にTrioplanはシャボン玉ボケ(Bubble Bokeh)と呼ばれるボケが特徴で、中古レンズ市場でも知られた名である。
復刻に際して資金をクラウドファンディングで集めたところ、全世界の支持を得て成立したという。「Trioplanは現代のレンズと表現がまったく違う」とは、netSEの営業部長、Benedikt Hartmann氏の言葉。
Nocturnus 50mm f0.95 II以外のレンズは、当時の光学系をほぼそのまま再現したという。
いずれもマニュアルフォーカス。絞りリングは鏡胴の前側に位置し、クリックストップは設けられていない。
※価格表記はすべて税別
※作例はすべてnetSE社提供
Trioplan 35+f2.8
スナップ、ドキュメンタリー向けの焦点距離。
希望小売価格
19万8,000円
マウント
キヤノンEF、ニコンF、富士X、ソニーE、マイクロフォーサーズ、M42、ライカM、ライカTL、ペンタックスK
絞り羽根
12枚
最短撮影距離
0.3m
フィルター径
37mm
重量
220g
Trioplan 50mmf2.9
1916年に登場したオリジナルのレンズは「シャボン玉ボケ」で知られたレンズ。点光源をぼかした際、特徴的な輪郭を持つ円ボケが発生する。
希望小売価格
19万8,000円
マウント
キヤノンEF、ニコンF、富士X、ソニーE、マイクロフォーサーズ、M42、ライカM、ライカTL、ペンタックスK
レンズ構成
3群3枚
絞り羽根
12枚
最短撮影距離
0.25m
フィルター径
35.5mm
重量
220g
Trioplan 100mmf2.8
円ボケの輪郭に色がついており、光の状況により色が変化しがち。
最大撮影倍率は2分の1。被写体に近寄り、大きく写す場合にも使える。
希望小売価格
21万5,000円
マウント
キヤノンEF、ニコンF、富士X、ソニーE、マイクロフォーサーズ、M42、ライカM、ライカTL、ペンタックスK
レンズ構成
3群3枚
絞り羽根
15枚
最短撮影距離
1m
フィルター径
58mm
重量
380g
Lydith 30mm f3.5
0.16mという最短撮影距離が特徴のコンパクトなレンズ。被写体に近接して撮影した際、背景に油彩画のようなタッチのボケが生じる。
希望小売価格
19万8,000円
マウント
キヤノンEF、ニコンF、富士X、ソニーE、マイクロフォーサーズ、M42、ライカM、ライカTL、ペンタックスK
レンズ構成
5群5枚
絞り羽根
12枚
最短撮影距離
0.16m
Primoplan 58mm f1.9
オリジナルは80年前にMayerの設計者、ポール・シェファーが開発したレンズ。当時、世界で最も明るいF1.9の開放F値が話題を呼んだという。ラウンド状の渦巻くボケが特徴。
希望小売価格
21万5,000円
マウント
キヤノンEF、ニコンF、富士X、ソニーE、マイクロフォーサーズ、M42、ライカM、ライカTL、ペンタックスK
焦点距離
58mm
レンズ構成
4群5枚
絞り羽根
12枚
フィルター径
37mm
重量
220g
Primoplan 75mm f1.9
繊細でクリーミーなボケが得られるというポートレート向けのレンズ。
希望小売価格
26万8,000円
マウント
キヤノンEF、ニコンF、富士X、ソニーE、マイクロフォーサーズ、M42、ライカM、ライカTL、ペンタックスK
焦点距離
75mm
レンズ構成
4群5枚
絞り羽根
14枚
最短撮影距離
0.75m
フィルター径
52mm
重量
290g
Nocturnus 50mm f0.95 II
このレンズのみ光学系を新たに設計し、ソニーEマウントに的を絞った。他のMeyer製品と異なるコンセプトを持ち、どちらかというと明るさと自然なボケの両立を特徴としている。
希望小売価格
39万8,000円
マウント
ソニーE
焦点距離
50mm
レンズ構成
7群10枚
絞り羽根
15枚
最短撮影距離
0.5m
フィルター径
67mm
重量
830g
販売開始キャンペーン
12月15日から2018年1月10日の間、直販サイト「KPI D-Shop」において、期間限定で価格が引き下げられる。
交換レンズ製品の初動としては珍しい施策だが、ワールドワイドでも同様のキャンペーンが行われる予定で、それに準じたかたち。
Trioplan 35+f2.8
19万8,000円→14万8,000円
Trioplan 50mm f2.9
19万8,000円→12万2,000円
Trioplan 100mm f2.8
21万5,000円→19万6,000円
Lydish 30mm f3.5
19万8,000円→12万2,000円
Primoplan58mm f1.9
21万5,000円→13万5,000円
Primoplan75mm f1.9
26万8,000円→18万4,000円