デジカメドレスアップ主義
フレアが弾ける宝石レンズ
PEN E-PL8 + illuminar 25mm F1.4
2017年6月5日 07:00
- ボディ:オリンパス ペン E-PL8(ホワイト)
- レンズ:イルミナオプト イルミナー 25mm F1.4(ペリドット)
- マウントアダプター:メタボーンズ マイクロフォーサーズマウント用Cマウントアダプター(デジタルホビー)
- ケース:TPオリジナル レザーカメラボディケース クラシックシリーズ(ネイビー)
- ストラップ:アルティザン・アンド・アーティスト ACAM-301N(カーキ)
- ネックパッド:アルティザン・アンド・アーティスト ACAM-30
本コーナーでは様々なMFレンズを取り上げてきたが、これほどアグレッシブなレンズははじめてだ。イルミナオプトのイルミナー25mm F1.4は、レンズの中玉に宝石が貼り付けてある。通称"宝石レンズ"の類い希な描写に迫ってみよう。
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イルミナー25mmF1.4はCマウントの標準画角のレンズだ。マウントアダプターを介し、マイクロフォーサーズ機で撮影する。本レンズ最大の特徴は、中玉に宝石が貼り付けてある点だ。カッティングされた宝石が光をスパークさせ、画像上でフレアが弾ける。うっすらと色づいた断片状のフレアが斬新だ。初代レンズベビーが登場したときも相当驚いたが、それに負けず劣らずインパクトのあるレンズだ。
宝石はアメジスト、ペリドット、ブルートパーズの3種類で、それぞれ異なった色合いと描写テイストを備えている。基本的な描写傾向は、開放ではリング状のボケが発生しやすく、絞り込むとスパークリングフレアが写り込む。F2.8~F4あたりがスイートスポットだ。スパークリングフレアの度合いは宝石によって異なる。アメジストとペリドットはスパークリングフレアがよく目立つ。ブルートパーズはフレアの出方が控えめだ。なお、絞り込むと画像中央が暗くなっていく。中央からメインの被写体をズラすといった、構図への配慮が必要だろう。今回の作例は、3つの宝石で開放と絞った状態のカットを載せている。リング状のボケとスパークリングフレアを堪能してほしい。
ドレスアップ面を見ていこう。レザーケースはTPオリジナル製を選んだ。淡く渋みのあるブルーが新鮮だ。また、ヌバック調のレザーもカメラケースとしてはめずらしい選択だろう。ホワイトのE-PL8と好相性なカラーである。
ストラップはアルティザン・アンド・アーティストの組紐タイプを合わせた。注目すべきはオプションとして登場したネックパッドACAM-30だ。ロープタイプのストラップは首に食い込みやすかったが、このネックパッドを付けると首へのアタリを緩和できる。イタリア製のハンドメイドレザー、アリゾナを使っており、新品の状態でとてもやわらかい。ホックボタンで簡単に着脱できるのも利点と言えるだろう。
今回、E-PL8をはじめてドレスアップしてみた。元々デザイン的に完成度の高いモデルだが、中間色のレザーケースでさりげなく着飾ることができた。ケースを付けてもボディのグリップが見えているところがいい。なお、イルミナー25mm F1.4の鏡胴はブラックとシルバーの2色展開だという。今回のドレスアップなら、シルバーのイルミナーがベストマッチだっただろう。