ニュース
キヤノン、小型ボディに本格操作系の一眼レフ「EOS 9000D」
グラフィカルな新UI ファミリー向けの「EOS Kiss X9i」も
2017年2月15日 13:17
キヤノンは、エントリークラスのデジタル一眼レフカメラ「EOS 9000D」と「EOS Kiss X9i」を4月上旬に発売する。
それぞれEOS 8000D、EOS Kiss X8iの後継モデル。どちらもAPS-Cサイズ相当のCMOSセンサーを搭載し、キヤノンEF-SおよびEFレンズに対応する。
ダブルズームキットに含まれる標準ズームレンズは、同時発表の新製品「EF-S18-55mm F4-5.6 IS STM」を採用。広角端の開放F値をF3.5からF4に抑えて小型化している。
EOS 9000D
EOS Kiss X9iと共通の基本性能をベースにした、写真趣味層向けのモデル。店頭予想価格はボディ単体が10万円前後、ダブルズームキット(EF-S18-55mm F4-5.6 IS STM+EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM)が14万円前後、18-135USMキット(EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM)が15万円前後。
シンプル操作志向のEOS Kissシリーズに対し、上面の表示パネル、背面のサブ電子ダイヤルおよびAF-ONボタンといった上位機のような操作性としたのが特徴。
撮像素子は有効約2,420万画素のCMOSセンサー。感度はISO100〜25600。フルHD/60p動画記録、タイムラプス動画機能に新対応した。画像処理エンジンはDIGIC 7。
ファインダー倍率は約0.82倍。視野率は上下・左右約95%。フォーカシングスクリーンは固定式。
最高シャッター速度は1/4,000秒〜30秒。シンクロ速度は1/200秒。
連写速度は最高約6コマ/秒。AFセンサーは45点オールクロス(従来モデルEOD 8000Dは19点)。最大27点でF8対応としている。
液晶モニターは3型約104万ドットのタッチパネル式。
ライブビュー撮影は、各画素を位相差AFセンサーとして利用するデュアルピクセルCMOS AFに対応。EOS M5で先行搭載された動体向けAFモード「スムーズゾーンAF」が加わっている。
Wi-Fi/NFC機能を搭載。新たにBluetooth low energyの常時接続にも対応し、必要時にWi-Fi接続へ切り換えられる。
電源はLP-E17。撮影可能枚数はファインダー約600枚、ライブビュー約270枚。
外形寸法は約131×99.9×76.2mm。重量は約540g(バッテリー、カード含む)、約493g(本体のみ)。
リモコンは、EOS 9000DとEOS Kiss X9iに対応するBluetooth方式の新モデル「BR-E1」(4月上旬発売。税別4,000円前後の見込み)を用意。従来の赤外線リモコンと比べ、5m以内の全方向からリモート操作できる点が特徴。パワーズームアダプター「PZ-E1」のズーム操作もできる。
なお、EOS 9000D、EOS Kiss X9iともに別売バッテリーグリップの設定はなく、従来製品BG-E18も非対応。
EOS Kiss X9i
基本性能は上記のEOS 9000Dと共通。よりシンプルな操作性で「万能ファミリーモデル」と位置づける。店頭予想価格はボディ単体が9万円前後、ダブルズームキット(EF-S18-55mm F4-5.6 IS STM+EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM)が13万円前後、18-135USMキット(EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM)が14万円前後。
EOS 9000Dと共通の新機能として、スペシャルシーンに「集合写真」モードを追加。ピンぼけの失敗なく撮れるようF8〜F11に絞り込まれ、手ブレ・被写体ブレを抑制するセッティングに自動で調整される。
また、エントリーユーザー向けの新UIという「ビジュアルガイド」も共通で搭載。露出補正を「明るさ」、AFエリアを「ピントを合わせる位置」、絞り値を「ぼかす/くっきり」の対比で見せるなど、わかりやすさを工夫している。
外形寸法はEOS 9000Dと同じく約131×99.9×76.2mm。重量は約532g(バッテリー、カード含む)、約485g(本体のみ)。