編集後記

2022年7月8日

宮本義朗

少し前の話になりますが、パナソニックが「昔と今の家族写真に関する調査」の調査結果を発表しました。写真を撮るための手段が増えた昨今、家族写真についてカメラの利用状況や、写真の保管方法についての実態を調査したものです。

思い返してみれば、私の実家のリビングの壁には家族写真が沢山飾られているなと気が付きました。誰かの若かりし頃、誰かの成人式、誰かが新しい生活に向けて家を離れる日、大小さまざまな家族の出来事です。しかし今の私はというと、プリントなどで「写真を形にする」ということをしていないなと。撮影した大量のデータをどうしようというのは、ありがちな話だろうと思います。

そんな折、先日出席した富士フイルムの新製品発表会にて、チェキフィルムの生産ラインを増設するとのお話がありました。同社が2021年に投入したinstaxシリーズ3機種が好調で、それに伴いチェキフィルムの需要が高まっているとのこと。少し驚きました。

ふと、新宿 北村写真機店に「PICmii」の取材に行った際に聞いた話を思い出します。いわゆる“Z世代”と呼ばれる20歳前後の方々で、フィルムカメラを始める人が多いのだそう。スマホでキレイに撮れるのは当たり前で、逆に“エモい”写真を求めているんだとか。

みなさんはプリントしたものをどのように保管していますか。私が写真プリントにハマった場合、元々がマメな性格ではないこともあり、増えたプリントをどうまとめるかを悩む日が必ず訪れることでしょう。

写真をプリントしてみる、ということには興味があるのでいずれ挑戦してみようと思います。しかし、「プリントしたものたち」の行く先についてもう少し吟味してから始めたいところです。モノを置いておける場所は有限ですので。