編集後記

2022年7月22日

鈴木誠
イヤーパッド交換後。レザー張り(?)になりました

部屋を整理していたら、オーディオテクニカが2003年に発売した「ATH-AD500」というヘッドフォンが出てきました。高校生の頃、詳しい友人(といっても、今の私より大人)が「とてもコスパがよい」とオススメしてくれて買ったものです。無理に上のモデルを買わず、これにしておきなさいと。当時6,000円台だったような?

私はこれまで通学も通勤も電車で1時間ぐらいかかっていたため、音楽を聴くのは電車の中ばかり。すると使うのはカナル型イヤホンか密閉型ヘッドフォンばかりで、こうした開放型のヘッドフォンはあまり出番がありませんでした。

しかし在宅勤務となれば、部屋には1人だし、スピーカー(AV Watchを見て買ったKS-11)を鳴らすのは気が引ける時間帯などに具合がいいわけです。いまさら気づきました。

手元の個体はイヤーパッドの一部がポロポロと剥がれてしまうようになっていたため、互換品を買って交換しました。素材の違いで耳元の響きは多少変わりましたが、顔の側面へのアタリも変わったため、メガネを掛けたままでも痛くなりにくくなってイイ感じです。

当時の私は“音が良い”の比較対象もなく鵜呑みにするのみだったため、本当の良さがわかっていなかったと痛感しています。より高級なものも手頃なものも体感した上で初めて、プライスタグの数字を読むだけではない「コスパ」を語れるわけですね。

当時このヘッドフォンで聴いていた、そして今日も聴いている、神保彰&ブライアン・ブロンバーグの強烈インストアルバム「Brombo!」を以下に紹介します。これも2003年リリースでした。