編集後記

2022年1月14日

鈴木誠
飽きるところがないカメラですが、やはり新機種は気になりますね。

ライカM11が登場しました。前機種のライカM10が発表されたのは5年前のちょうど今ごろで、ドイツ・ウェッツラーのライカカメラ本社で行われたお披露目イベントに世界中から関係者が集まりました。カメラ業界の人間は基本的に秋のドイツ(=フォトキナ)しか知らないので、雪が降って-10度を下回るという天気予報に怖くなり、渡航直前にアウトドアショップに走って防寒グッズを買い込んだことを覚えています。

現地は寒いので必然的に手袋をしながらカメラを試すことになり、背面ボタンの数が減って、それぞれが大きく押しやすくなった操作性の素晴らしさを早速実感しました。カメラを首から提げたとき、それまでのボッテリとした厚みが見えなくなったのも、フィルムライカに憧れる身としては気分が上がります。

「あとは重さだけ、どうにかしてほしい」と思い続けて5年。ついにライカM11でフィルムライカ並みの重さが実現してしまいました。ライカM(Typ262)でアルミ素材による軽量化は前例があるため、ついにメインストリーム機でもやってくれたか、という気持ちです。よく酒席のカメラ談義で「あのカメラをそのままデジカメにしてくれればいいのに」という話が出ますが、ライカMデジタルはその夢に最も近い市販品で、かつ2006年のライカM8から15年も取り組み続けているわけですから、それだけでもエライと言えるのではないでしょうか。

【告知】
インプレスのカメラ系3媒体で運営するYouTubeチャンネル「デジカメ Watch Channel」が昨年オープンしました。今回は初の試みとして、「ライカM11」タッチ&トライの現場レポートに挑戦しています。初めての一人喋りなので、拙くてスミマセン。いつも通りの情報量を求める方には普段の記事をお読みいただきたいのですが、記事が長すぎ&専門用語多すぎで読めないという方にも、こうした形で何かお役に立てるのではないかと模索しています。カメラだけでなく写真に関する動画も色々お届けしていきますので、チャンネル登録よろしくお願いします。←言ってみたかった

【速報】ライカM11を触ってきました。デジカメ Watch記者の実機レポート