岡嶋和幸の「あとで買う」

1,631点目:気軽に持ち歩ける高倍率ルーペが欲しい

ニコン「宝石鑑定用ルーペ 10x」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

ニコン「宝石鑑定用ルーペ 10x」

デジタル写真生活でルーペの出番はそれほど多くありませんが、フィルム写真ではいろいろな場面で必要になります。フィルムやベタ焼き(コンタクトプリント)を見るときはペンタックス、大判カメラのピント合わせではシュナイダーのルーペを愛用しています。

暗室の引き伸ばしのときのピント合わせは、237点目でも紹介した「PEAK」というブランドのルーペです。

スポッティングなど細かい作業を行うときはメガネ型のものと、仕事場のあちこちにルーペがあるのですが、老眼が進行し、外出先で小さいものがよく見えなくて困るケースが増えました。そのようなときなスマートフォンのカメラを拡大鏡代わりに使うのですが、十分に寄れなかったりなど万能とは言えません。

それなりに大きくて重いし使い勝手も今ひとつなので、気軽に携行できるルーペを探していたところ、ひと目ぼれしたのが本日の製品です。

かなり小さくて、重さはたったの15g。レンズは光学ガラス3枚貼り合わせのトリプレット。解像性能に優れ、歪曲収差も良好に補正されているそうです。販売価格は6,480円前後です。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。