岡嶋和幸の「あとで買う」

1,585点目:カメラ片手にぶらり出かけたくなる旅案内

JTBパブリッシング『大人の日帰り旅 首都圏2026』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

JTBパブリッシング『大人の日帰り旅 首都圏2026』

首都圏に40年住んでいますが、まだ訪れたことのない場所がたくさんあります。作品制作は今後は国内だけで行うと決めた翌年からコロナ渦で身動きが取れなくなり、でも今は特に制限もなく動き回ることができるので、その遅れを取り戻したい感じです。

作品制作はとりあえず千葉県内で行っています。日帰り旅のほうはオフというより、作例撮影の仕事やフォトスクールの生徒さんたちと行くことがほとんどです。とはいってもこの数年で初めて訪れたのは静岡県の富士宮、三島、初島くらいで、この夏はひさしぶりに箱根にも行きましたが、エリアがちょっと偏っています。

それならば秋はどちらのほうへ? その参考にと思って見つけたのが本日のこの本です。巻頭特集は「心奪われる花の絶景」ということで、作例写真のモチーフにぴったりですね。「旬な旅」は南房総、日本橋、恵比寿、代官山、豊洲、お台場と、いつも行っている場所ばかりなのでパス? でも「近場の魅力再発見」で紹介されている千駄ヶ谷、みなとみらい、横須賀、さいたま市などのように、だからこそ行ってみるべきかもしれません。

「おいしい日帰り旅」は天然マガモ、メロン、欧風料理、日光そば、ローカルグルメや酒と創作料理など、それらの文字を打ち込んでいるだけでお腹が鳴りました。私の場合は遊びと仕事が半々になってしまいますが、カメラを片手にぶらりと出かけたくなる記事が満載です。販売価格は1,210円で、Kindle版もあります。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。