岡嶋和幸の「あとで買う」

1,401点目:利き手を問わず切りやすいハサミ

コクヨ「ハサミ<サクサ>」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

コクヨ「ハサミ<サクサ>」

CP+2025は第3日目です。昨日はキヤノンブースのデモンストレーションステージに登壇し、プリントの「基本のキ」についてお話をさせていただきました。

写真のセレクトではインデックスプリントを活用し、写真展やポートフォリオなど作品の構成を考えるときにはそのコマをバラバラにする方法を紹介しました。定規とカッターナイフを使えば効率良くカットできますが、実際の授業では安全面などを考慮してハサミを使用しています。

厚手の写真用紙でもサクサク切れるものを用意したところ、あるときなんだかすごくやりづらそうな人がいて、手元を見ると左利きでした。理由を聞いたら、私が用意したハサミは右利き用だから使いづらいとのこと。右利き用と左利き用ではハサミの構造が異なることをこのとき初めて知りました。

それからは左利きの人でも切りやすいハサミも用意するようにしているのですが、昨年末にリニューアル版が発売になったコクヨの「ハサミ<サクサ>」シリーズは、「傾斜インサート」機構により利き手を問わず切りやすくなっているようです。薄いものも厚いものも軽い切れ味を実現しています。

本日のこの製品は粘着テープを切ってものりが付きにくくベタつかないグルーレス刃を採用したモデルで、販売価格は511円前後。色はライトブルー、ライトピンク、グレージュが選べます。ほかにスタンダード刃、フッ素・グルーレス刃、チタン・グルーレス刃のモデルもラインアップされています。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。