岡嶋和幸の「あとで買う」

1,400点目:真珠のように光り輝くインクジェット用紙

イルフォード「クリスタルグロス」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

イルフォード「クリスタルグロス」

CP+2025の第2日目の本日は、キヤノンブースのデモンストレーションステージに16時より登壇します。「なぜ写真をプリントするのか?」と題したセミナーで、プリントの活用法や用紙選びのポイントなど、今さら人には聞けない「基本のキ」についてお話をさせていただきたいと思います。

現在、キヤノンの「写真表現講座」EOS学園の「作品プリントワークショップ」の講師を務めているのですが、その受講生に必ず伝えていることでもあります。

解説を担当しているキヤノンのサイト「あなたの写真が変わるプリント講座」でも、それに相当するレッスンを追加予定です。

200種類以上あるインクジェット用紙の中からどのように選ぶのか、そういったレッスンも用意しているところで、そこで久しぶりに「キヤノン写真用紙 ・光沢プロ[クリスタルグレード]」を使いました。その超光沢を生かすには染料プリンターが有利で、キヤノンの「PRO-S1」の出番です。

色鮮やかで透明感のある美しい仕上がりに大満足。実は「クリスタル」と名が付く用紙はほかにもあって、なかでもお気に入りなのが本日の「クリスタルグロス」です。メタル調の用紙で、手に取って見る角度を変えると真珠のような光沢感が現れてとても美しいのです。

販売価格はA4サイズの25枚入りが4,920円前後と、「キヤノン写真用紙 ・光沢プロ[クリスタルグレード]」よりほんの少し高めですが、写真展などでプリント作品を公開する機会があればぜひ試してほしいです。

写真や見せ方などによって両者を使い分けるのも良いでしょう。バライタ紙になりますが、顔料プリンターをお使いの方は11点目で紹介した「ゴールドファイバーラグ」もおすすめです。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。