岡嶋和幸の「あとで買う」

次の写真展でぜひ使いたい、今一番お気に入りのバライタ紙

11点目:イルフォード「ゴールドファイバーラグ」

この連載では、カメラや写真関連のアイテムを中心に、Amazonの私のショッピングカートの中身をお届けします。とはいえ、いずれも購入前の商品なので、実際に使ってみた感想や評価などは特にありません。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、岡嶋和幸の日々の物欲をお楽しみください。

イルフォード「ゴールドファイバーラグ」

デジタルカメラマガジンでプリント関連の連載を担当していることもあり、インクジェット紙の新製品が登場するたびに必ず試しています。最近取り上げた中では、イルフォードの「ゴールドファイバーラグ」が一番のお気に入り。販売価格はA4の50枚入りで1万3,000円前後です。25枚入りもあり、A3ノビやA2など他のサイズもラインアップされています。

私はバライタ調のファインアート紙を選ぶことが多いのですが、それはフィルム写真の影響です。モノクロ印画紙もRCよりバライタを使うことがほとんどで、インクジェットプリントでも似たような風合いを求めます。ハーネミューレのフォトラグバライタを筆頭に、他にもお気に入りのバライタ紙が数種類あるのですが、今回これが新たに仲間入りといった感じ。でも、ずっと「あとで買う」に入れっぱなしで、なかなか出番がありません。まずはこの用紙に合いそうな写真を撮影することが先決でしょう。うまく作品にまとめることができれば、写真展で使ってみたいと思います。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。