岡嶋和幸の「あとで買う」

1,153点目:背面モニターが見やすくなるフードルーペ

JJC「カメラLCDビューファインダー」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

JJC「カメラLCDビューファインダー」

本日はフードルーペです。同様の製品はこれまでも22点目759点目で紹介しましたが、ミラーレスカメラが主流となった今、需要がなくなったのでしょう、価格は安くなりましたが選択肢が大幅に減っています。以前は1万円を超えたものが大半でしたが、現在は3,000〜5,000円くらいで購入できます。

759点目でも触れていますが、PENTAX K-3 Mark III Monochromeで使用するために今になって購入しようと思ったのですがどれもすでに在庫切れ。両面テープなどで装着するタイプはまだ少し選択肢があるのですが、何かに当たったり、バッグからの出し入れの際に取れてしまいそうで心配です。

やはり三脚穴に固定するタイプのほうが安心で、今回はJCCのこの製品を選びました。上下左右の位置調整が可能で、フードルーペをちょうど良いポジションに固定できます。柔らかいシリコン素材でフィットしやすく、接眼部を押し込めば少しコンパクトになり、移動中や使用しないときなどに便利です。三脚穴に取り付けるプレートはアルカスイス互換となっているため、雲台が対応していれば、三脚への着脱が素早く簡単に行えます。

ルーペの倍率は3倍で、光学ガラスのレンズなので背面モニター表示を隅々までクリアに見ることができます。ただし視度調節機構がないため、老眼の私には近すぎてぼけて見えます。老眼鏡をかけてもまだちょっと近い感じです。また上下方向の位置調整のノブが邪魔をして、カメラによっては十字キーなどの操作がしづらくなることもあります。購入の際はこの2点にご注意を。販売価格は4,500円前後です。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。