岡嶋和幸の「あとで買う」

696点目:自分らしい写真表現を見つける手助けとなる本

bird and insect『みようみまねで自分らしい表現にたどりつく写真解体新書』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

bird and insect『みようみまねで自分らしい表現にたどりつく写真解体新書』

玄光社から写真関連の興味深い新刊が続々登場しています。今回は写真のセンスと見る力を養う本。販売価格は2,200円です。筆者は写真・映像をベースにしたクリエイティブスタジオ「bird and insect」で、現在のチャンネル登録者数は約4万人と、YouTubeでも人気があります。

「なぜ、その写真が好きなのかを考えよう」「光の向きを把握しよう」「記憶色を有効に使おう」といった課題が30以上用意されています。掲載されている作例を分解し、どのように表現につなげるのかなどが解説されています。それらを観察したり、真似しながら自分らしい表現を見つけていく内容です。ビギナーからベテランまで、今の自分の写真を変えたいと思っている人にとって、この本はそのヒントや良いきっかけになるのではないでしょうか。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。