岡嶋和幸の「あとで買う」

695点目:カラーメーターで数値化して光の状況を知る

セコニック「C-800」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

セコニック「C-800」

セコニックの製品は、631点目でアナログのロングセラーの露出計を紹介しましたが、今回はカラーメーターなので表示など思いっきりデジタルな感じです。デジタルカメラマガジンのプリント連載などでメーカーからお借りして使ったことがあるのですが、Amazonだけでなく、ヨドバシドットコムとマップカメラの「あとで買う」にもずっと入れっぱなしになっています。販売価格は17万3,000円前後です。

照明機器の色温度や演色性の確認が主な用途ですが、私の場合は撮影よりプリント関連で使用することが多いです。色温度については、最近のLEDライトは調節機能を備えているものもあるほか、撮影したRAWデータは現像時に調整できます。

フィルムカメラ全盛期より神経質にならなくてすみますが、演色性も撮影やプリントにおいて重要です。カラーメーターは光源をきちんと管理するために必要なアイテムで、カメラやレンズと同じくらい大切な存在といえるでしょう。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。