岡嶋和幸の「あとで買う」

648点目:5万円台のカラーマネジメントモニター

BenQ「SW240」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

BenQ「SW240」

ディスプレイはCRTのナナオの時代から、ずっとEIZO製品を愛用しています。この先も変わらないと思うのですが、フォトスクールの生徒さんにはほかのメーカーのものを勧めることもあります。ハードウェア・キャリブレーションと、上位クラスのインクジェットプリンター愛用者はAdobe RGB対応の製品であることがポイントになりますが、27インチでそれらの条件を満たすものは10万円を超えてしまいます。

作業環境が広くてお勧めなのですが、自宅では大きすぎて設置できないという人もいるでしょう。そのあたりについてはデジタルカメラマガジン2022年11月号のプリント連載でも取り上げているので参考にしてほしいのですが、24インチのほうが価格がグッと抑えられていて手を出しやすい点が魅力です。

BenQの「SW240」は前述の条件を満たす24.1インチのディスプレイで、販売価格は5万6,000円前後とお買い得です。別売ですが専用の遮光フードも用意されています。あとは定期的なキャリブレーションが欠かせませんが、599点目でキャリブレーションツールを紹介しているので参考にしてください。

デジタルカメラマガジン2023年1月号のプリント連載でもキャリブレーションツールを取り上げています。カラーマネジメントディスプレイと組み合わせることで、カラーマッチングなどプリントでの悩みが解消されることでしょう。キヤノン「PRO LINE PRINTER」のスペシャルコンテンツの「プリント講座」もぜひご覧ください。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。