岡嶋和幸の「あとで買う」

103点目:写真の展示で正確に水平を出すためのアイテム

Hueparのデジタル角度計

この連載では、カメラや写真関連のアイテムを中心に、Amazonの私のショッピングカートの中身をお届けします。とはいえ、いずれも購入前の商品なので、実際に使ってみた感想や評価などは特にありません。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、岡嶋和幸の日々の物欲をお楽しみください。

Hueparのデジタル角度計

6点目のレーザー墨出し器14点目の吊り下げツール67点目のレーザー距離計に続く、展示グッズ第4弾はデジタル角度計です。レーザー墨出し器でフレームやパネルなど展示作品の水平は出せますが、最後の微調整は欠かせません。地震など何かの衝撃で傾くこともあるので、写真展の会期中はこまめにチェックします。

そのときに使用するのが水準器です。従来は撮影でも良く利用する気泡の入ったタイプで行っていましたが、近年のデジタルカメラにはデジタル水準器機能が搭載されているので出番が激減しました。気泡管は視認性は良いのですがちょっぴりアバウトなので、特に複数の作品を横並びで美しく展示するには、精度を上げる必要があります。スマートフォンの標準アプリにも水準器の機能(iPhoneだと計測アプリ)があります。ただスマートフォンは重量があり、展示作品の上に乗せたときに不安定です。

そこで展示グッズに加えておきたいのがデジタル角度計です。Amazonでもたくさん選択肢がありますが、以前に購入したレーザー墨出し器と同じメーカーという理由でこの製品を選びました。メーカーが違うだけで中身は同じというものもありそうですが、それだけで安心です。販売価格は3,000円前後です。気泡管が内蔵されていて、大まかに確認したいときや電池切れの際に便利でしょう。本体はちょっと大きいけれど、大判カメラでの撮影でも使ってみようと思います。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。