岡嶋和幸の「あとで買う」

55点目:思い出の出版物を「もの」として大切に残したい

フィルムルックスの中性紙箱

この連載では、カメラや写真関連のアイテムを中心に、Amazonの私のショッピングカートの中身をお届けします。とはいえ、いずれも購入前の商品なので、実際に使ってみた感想や評価などは特にありません。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、岡嶋和幸の日々の物欲をお楽しみください。

フィルムルックスの中性紙箱

25点目でPGIの「ストレッジボックス」を紹介しました。ところがこの製品は印画紙サイズのみで、インクジェット紙で一般的なA4やA3ノビといったサイズに対応したものがラインアップされていません。もちろん他のメーカーではあります。Amazonで探してみたところ、フィルムルックスの中性紙箱がヒットしました。販売価格は3,500円前後です。中性紙ボードを使用した保存箱で、写真プリントはもちろん、長期保存したい書類などに最適です。

私の場合、写真のプリント作品の他、過去に撮影や執筆を担当した雑誌の掲載ページなどを切り取り、このような箱に入れて大切に保管しています。光や空気だけでなく、保存箱の素材や接着剤などが悪影響を及ぼすこともあり、変色など経年劣化を避けるには事務用品の書類ケースなどではダメなのです。スキャナーなどでデジタルデータ化してしまえばもちろんそのような心配はなくなるのですが、写真のプリントと同じく、ずっと紙媒体で仕事をしてきた人間なので、「もの」として手元に残しておきたいのです。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。