写真家が教える とっておきの「花火大会」
その他、この夏開催の“とっておき”花火大会2選
熱海海上花火大会/大曲の花火
2023年7月30日 12:00
約3年もの間、全国各地の花火大会がコロナ禍のもと相次ぎ中止されました。夏の風物詩の代表格、そして撮影ジャンルとしても人気の打ち上げ花火が撮れないとあって、さみしい思いをしていた読者も多かったと想像します。
そんな花火大会が、今年の夏からいよいよ本格的に戻ってきます。
ということでこの連載では、コロナ禍前から全国各地の花火大会を撮り歩く金武 武(かねたけたけし)さんに、「写真に収めたい」を切り口に、花火大会をピックアップしてもらいました。(編集部)
熱海海上花火大会(静岡県)
打上時間は20~25分間とコンパクト。ほぼワイドスターマインで構成されている。
最初のスターマインで尺玉を上げてくれるので構図が決めやすい。中頃に打ち上がるデジタルスターマインとエンディングの銀冠菊花火「大空中ナイアガラ」は展開が激しくとても明るい。
絞り、ISO感度、NDフィルターを駆使すれば適正露出で撮れる。打上演出は毎回ほぼ一緒なので何度も通って花火撮影の練習ができる。
- 開催日:4月15日(土)~12月23日(土)に16回開催
- 公式情報:熱海海上花火大会日程|熱海市公式ウェブサイト
大曲の花火 全国花火競技大会(秋田県)
煙火業者28社が参加する競技大会。明るい時間には「昼花火」が行われている。夜は一社毎に尺玉2発と創造花火のセットで打ち上げる。
創造花火は一般的にはスターマインと捉えて良いだろう。どちらも縦構図で収まる。尺玉はアップで撮ると見応えある写真が撮れる。
クライマックスの大会提供花火であるワイドスターマインは幅広く打ち上がるので、横構図で撮りたくなるだろう。縦横変えながら撮影するなら、雲台は3ウェイ雲台が快適だ。
- 開催日:8月26日(土)
- 公式情報:全国花火競技大会「大曲の花火」オフィシャルサイト|大曲商工会議所
数年ぶりに再開される花火大会が多く、会場の様子が変わっていることが予測される。観覧席の様子と料金、カメラマン席の有無、無料で観覧できる場所があるかどうかなど事前に調べてから足を運びましょう。