クルマとカメラ、車中泊
モバイルバッテリーの発火が心配なら「半個体電池」という選択肢
2026年5月24日 12:00
これね、夜露の観測装置です。先日紹介したBambu A1 miniで作りました。
この数年、夜露の観測をしてるんですが、この装置で4代目。当然野ざらしなんで壊れちゃうんですよ。今回は長持ちするように作りましたよ〜。あれこれ、機能と排熱対策を考えながらFreeCADで作ってるうちに、なんだか昔の工場っぽくなっちゃいました笑 後から後から増改築を繰り返した感じ。でも、こういうのも好き。これたくさん並べて、LEDライトなんか点けたりしたら工場夜景のようになるかも。
たいそう立派な出立になったけど、トップのガラス面に降りてくる夜露を内部に仕込んだウェブカメラで撮影してるだけ。ガラスの温度も測っていますよ。夜露が降りるのは秋から冬という印象だけど、観測してみるとあまり季節に関係なく発生しています。何のために観測してるかっていうと、もちろん星景撮影のため。レンズに夜露がついちゃうと撮影自体が成立しないからね。
そして、夜露がひどい時はレンズの内部にまで結露しちゃうわけだけど、これレンズの曇りやカビの原因になるのです。星景写真だけでなく、夜明け前の風景を狙う時なんかもレンズの結露対策しっかりやりましょうね。
航空機内へのモバイルバッテリー持込みルールが変わった
4月14日、国土交通省から「モバイルバッテリーの機内持込みの新たなルールについて」が発表されました。
この発表に関わらず年々モバイルバッテリーの事故を聞く機会が多くなってきましたよね。モバイルバッテリーに使用されるリチウムイオンバッテリーは、取り扱いが不適切であると発火の危険があることは周知のことと思います。
一方でモバイルバッテリーのない生活はかんがえられなくなってる昨今なわけですが、そもそも発火の危険が少ないバッテリーがあれば安心なわけです。
そこで株式会社アイ・ディー・エクスさんから半個体モバイルバッテリー「GUARDIAN mini SSP-50」をお借りしてみました。株式会社アイ・ディー・エクスさんは一般ユーザーには馴染みは薄いと思うんですが、映像・放送の業務用途バッテリーを長らく製造しているメーカーです。
僕も広告映像の撮影現場にお邪魔することがありますが、そこで使われている映像機器のほとんどはアイ・ディー・エクスさんの製品なんですよ。業務用途では絶対に電源を途切れさせてはいけません。そうした現場で信頼されているバッテリーメーカーなんです。
半個体電池とは何か
数年前から、半個体バッテリーやら全個体バッテリーという製品が数は少ないものの、市販されてきています。どこかで聞いたことありません? 通常のリチウムイオン電池では電解質に可燃性の液体が使われていますが、全個体電池では可燃性液体を含まないものです。
半個体電池にあっても、電解質がゲル状、あるいは半個体状であり可燃性の液体が少なく、そのため発火・発熱のリスクが大幅に低減されています。そんなわけで半個体電池を使ったモバイルバッテリーがずっと気になっていたんです。
今回はモバイルバッテリー「SSP-50」のほか、USB充電器「UC-PD3」、そしてSSP-50をカメラなどに取り付けるアダプター「CA-50」を一緒にお借りしています。
容量44Whで140W入出力。業務用ゆえの安全性と大出力
まずSSP-50本体を見てましょう。発火についてはテストするわけにはいきませんね笑 でも、ここは業務用バッテリーメーカーへの信頼ということで十分でしょう。
仕様上の特徴で言えば、なんといっても最大140Wの入出力が驚きです。大出力140Wなだけでなく、140Wで充電もできちゃうんです。対応充電器を使えばなんと満充電まで19分。ロケに出かける前にちょっと充電器に繋げばすぐに満タン。僕の使い方だと車載のポタ電からの充電が便利でした。車で移動してる間に充電が終わっちゃいます。
USBの口はType-Cが2口、Aが1口。C1が入出力140W、C2が36W、Aが18Wです。誤解のないようにいっておくと、総合で140Wなので、接続したUSB全て合わせて最大140Wです。
また、SSP-50の容量は44Whなので140Wで出力すると約19分で空になってしまいます。安全性が高く、かつ大きな電力を扱える反面、容量はやや小さめという印象です。
しかし、カメラへの給電には十分な容量です。大電力が生きる局面としてはノートPCへの充電でしょう。アウトドアでPC作業をすることもあるんですが、充電ケーブルを繋ぎっぱなしはちょっと不安です。そんな時、ちょっと休憩のおりにSSP-50の大出力を活かして継ぎ足し充電というのが安心な使い方でした。また、100WのLED照明も点灯させてみると、およそ25分間点灯できました。ちょっとしたロケには十分なランタイムです。
そしてもう1つ、これは仕様表にはないので、ここで明記はしにくいので、僕の希望的観測を述べておきますね。半個体リチウムイオンバッテリーは、通常のリチウムイオンバッテリーに比べて、高温にも低温にも強いのが特徴なので、SSP-50も動作温度範囲が広いはずです。まあ、しばし先ですが真冬の撮影に1本は持っていたいモバイルバッテリーと言えるのではないでしょうか。
今回一緒にお借りした充電器は「UC-PD3」。最大100Wの高出力モデルですが、SSP-50の最大入力にはちょっと足りません。現行製品でSSP-50の能力を最大に活かすには、上位モデルである「UC-PD6」になります。
こちらは単独最大140Wの出力であるほか、なんと総合440Wの大出力です。ですが、上位モデルというか業務用モデルという立ち位置の製品で気軽に手が出る金額ではないのですが、どんどん増えていくUSB充電器を断捨離しつつ、安全な充電環境を手に入れるには良い選択でしょう。
ですが、ちょ〜っと待ってね、プレスリリースをよ〜く見ると中程に5月発売予定の新しいUSB PD充電器が紹介されています。
写真を拡大すると製品名はUC-PD5となるようです。プレスリリースによれば、単独最大140WでSSP-50の充電能力をきっちり活かせます。プロとは言え、僕のような個人事業主にはこっちかな。最大出力も165Wなので、この1台でも随分と余分な充電器を整理できそうです。楽しみですね。
充電時間を実測
さて現況の充電器、UC-PD3で実際に充電してみた結果がこれ。動画からのキャプチャなので、ちと画質があれちゃってますが……。SSP-50を0%まで使い切って、100%になるまでを計測してみるとなんと25分30秒。UC-PD3では100Wの出力なので、140W充電と比較すると計算上は26分36秒になりますが、それよりちょっと早い結果でした。誤差の範囲と言えるかも知れませんが、仕様通りの安定した充電能力があるってことは確実です!
アルミ削り出しのカメラ取り付けアダプター
そして最後に紹介するのがカメラ外部電源用アダプターCA-50。ま、その名の通りSSP-50をカメラに取り付けるためのアダプターなんですがこれが、アルミ削り出しでなんとも所有欲をそそりますなあ。さすが専用設計だけあって、SSP-50はするりと入り、下側のネジ2つを軽く締めるだけでSSP-50はかっちりと固定されます。カメラへの取り付けは1/4インチネジ穴、三脚への取り付けは底部に1/4インチと3/8インチネジ穴が切ってあります。
基本的な使い方はこれ。カメラにも、三脚にもアルカスイスプレートを介して取り付けていますがこれは製品に含まれません。僕は全部アルカスイスにしているもので。自分の都合だけで言えば、CA-50もアルカスイス対応だと良かったなあ、なんて。ともあれ、最近のカメラであれば、USB給電に対応しているものがほとんどなので、ぐーんと撮影時間を伸ばせます。ミラーレスカメラでの動画撮影やタイムラプス動画の撮影に便利です。
例えばニコンの現行バッテリーはEN-EL15cですが、電力量は16Whなので、SSP-50の44Whと合わせれば合計60Wh。カメラ単体で使う場合の3.75倍の時間使えることになりますね。あくまで単純計算ですけど。
ハンディカムにつけるとこんな感じ。ちょっとケーブルは邪魔だけどハンディでも十分使えます。ランタイムも4倍近くまで伸びるので1日近い撮影でも純正バッテリーは1個で済んじゃいます。これで姪っ子の結婚式に行ってきましたよ。えへへ。
星景タイムラプスで真価発揮
さて、僕の使い方で最もありがたいのがこれ。星景タイムラプス用のセットアップです。見ての通り、ケーブルがごちゃごちゃしてますが、カメラ、ヒーター、電動雲台に電力を供給しています。通常だと電動雲台が回転するとケーブルが絡まってしまって大変なことになるんですが、SSP-50とCA-50の組み合わせでは回転する側に取り付けできるので、3本のケーブルが絡まる心配がないのです。電力も十分1晩供給できていうことなしです。タイムラプス撮影って、途中で止まっちゃうとショックですからねえ。
以上、ミラーレスカメラでの動画撮影やタイムラプス撮影におすすめの半個体電池モバイルバッテリー「GUARDIAN mini SSP-50」とカメラ取り付けアダプターCA-50でした。
それでは今夜も星景タイムラプス撮影に行ってまいります!












