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機内でのモバイルバッテリー使用が「全面禁止」に。持ち込みは2個まで

100Wh以下のカメラ用予備電池の個数制限はなし

従来型のリチウムイオン電池より発火リスクが低いという、半固体電池を採用したアイ・ディー・エクスのモバイルバッテリー「SSP-50 GUARDIAN mini」

国土交通省は4月14日(火)、航空機内におけるモバイルバッテリーの取り扱いに関する新たなルールを4月24日(金)から適用すると発表した。国際民間航空機関(ICAO)による国際基準の緊急改訂を受けた措置で、機内持ち込み個数の制限や機内での充電、給電行為の禁止が新たに盛り込まれた。

近年、機内でのリチウム電池に関連する発煙・発火トラブルが増加していることから、リスク低減を目的として施行される。

定期航空協会(SAAJ)に加盟する国内主要19社は、4月24日(金)から新ルールを運用する。航空会社によってはさらに独自の厳しい基準を設けている場合があるため、搭乗前に各社の案内を確認してほしい。

モバイルバッテリーに関する新たな3つの制限

4月24日(金)の適用開始以降、旅客には以下のルール遵守が求められ、違反した場合には航空法による罰則が科される可能性がある。

  • 機内持ち込みは160Wh以下の製品を合計2個まで
  • 機内電源からモバイルバッテリー本体への充電禁止
  • モバイルバッテリーから他の電子機器(スマートフォンなど)への充電、給電を禁止

機内でスマートフォン等の電子機器を充電する場合は、座席備え付けのUSBポートやコンセントを直接利用する必要がある。

カメラ用予備バッテリーへの影響

デジタルカメラなどから取り外した「予備のリチウムイオン電池」は、モバイルバッテリー(他の電子機器を充電する目的のもの)とは区別して扱われるが、容量によって制限が異なる。

100Wh以下の予備電池

一般的なカメラ用バッテリーの多くがこれに該当する。

  • 個数制限なし

100Wh超〜160Wh以下の製品を持ち込む際の制限

大容量のモバイルバッテリーと予備電池を併用する場合、その合計個数が制限される点に注意が必要だ。

  • モバイルバッテリーを2個持ち込む場合:同容量帯の予備電池は持ち込み不可
  • モバイルバッテリーを1個持ち込む場合:同容量帯の予備電池は1個まで
  • モバイルバッテリーを持たない場合:同容量帯の予備電池は2個まで

従来からのルールも継続

これまでの安全基準も引き続き適用される。

  • 預け入れ荷物(受託手荷物)への収納は禁止。必ず機内に持ち込むこと
  • ショート防止のため、端子を絶縁テープで保護するか個別のケースに収納すること
  • 座席上の収納棚ではなく、座席ポケットなど手元で保管すること
本誌:佐藤拓