クルマとカメラ、車中泊

夏の日差し対策に保護メガネとサンシェード

今回の1枚
ここは山梨県北杜市明野町。ひまわり畑が見事でしょ? 茅ヶ岳広域農道に沿ってひまわり畑が広がっています。8月17日(日)までは北杜市明野サンフラワーフェス2025が開催されていて、ひまわり畑の中を散策できたりします。そもそもこの広域農道は眺望が素晴らしく、富士山、南アルプス、八ヶ岳を遠望することができるんですよ。この夏のドライブコースにどうですか? 視界の広い農道の先に立ち上がる積乱雲。そんな夏らしい景色に出会えることでしょう

遅ればせながら日差しが厳しい今日この頃、目を大切にしたいですなあ。ということでこれ、3Mのセキュアフィット保護メガネ ルーペ付き。UVカットでルーペ付き、まあ、遠近両用老眼鏡とも言えるわけです。そもそも車のフロントガラスはUVカットになっているので、運転用というわけではなく屋外活動用と言ったところでしょうか。

軽くて顔によくフィット。かけてることを忘れるくらい

老眼厳しき折、暗いところもいまいちなんであまり濃い色のサングラスはいらないかな。必要なのはUVカットと老眼鏡なんて話をしてたら友人が教えてくれたのがこれなんです。そもそもポリカーボネート製の保護メガネなんで、強度も十分。割れる心配がないのがいいですね。車整備やDIYのときにも重宝します。

車から降りて風景写真を撮るときもこの保護メガネ1個で十分。しっかりカメラの表示が見える

さて、3Mセキュアフィット保護メガネはポリカーボネート製なんだけど、ポリカーボネートのUVカット効果はどうなんかいな、ということでプロカメラマンの必携アイテム、セコニックのスペクトロマスターで測定してみます。あ、僕のは2015年発売のC-700。現行品はスペクトロマスターC-800です。お高いですけど、買うのは止めませんよ〜〜。

10年愛用のスペクトロマスターC-700。現行品はスペクトロマスターC-800。光源のスペクトル分布を視覚的に計測できる。カラーマネージメントに必須の機材だ

計測は写真のように保護メガネを被せて行いました。比較用にレイバンのサングラスを計測してますが、こちらはガラス製。色が濃いので単純比較にはならないけどポリカーボネートとガラスの比較になるでしょう。

C-700の受光球に3Mセキュアフィット保護メガネを被せるようにして計測。右は比較用にレイバンのサングラスを計測した

結果はキャプチャの通り。3Mセキュアフィット保護メガネでは有害紫外線と言われる400nm以下がしっかり減衰しているのがわかりますね。

C-700には比較モードがあり3つの測定値を一つのグラフで比較できる

一方レイバンのサングラスでは色が付いていることもあり、より広い範囲で減衰しています。UVカットの性能という点ではレイバンのサングラスの方が良好といえるでしょうけど、色のついていないクリアな視界という点では3Mセキュアフィット保護メガネに軍配が上がります。

カラーで表示されているのが保護メガネを被せていない、太陽光そのもののスペクトル。黄色の線が3Mセキュアフィット保護メガネ。赤色の線はレイバンのサングラス

あとですね、レイバンのサングラスは偏光にもなっています。サングラスとしての商品には偏光が機能として付加されているものが多いですよね。眩しさを抑えたり、水面の反射を抑えたりするアレです。コントラストが高くなる点はいいんですが、偏光になってるとカメラの液晶モニターが見えなくなったりするんですよねえ。それゆえ僕的には、というか写真好きには偏光サングラスは向いてないと思うんですよ。なので、僕の推しは3Mセキュアフィット保護メガネ ルーペ付きで決定で〜す!

さて日差しといえばサンシェード! まあ、目新しいものではないんですが。この夏買い替えてみました。折り畳み傘のように畳めるタイプです。最近はコンビニでも売ってたりしますよね。

サンシェードは夏の駐車時の日除けにも、車中泊時の目隠しにも必須
折り畳み傘のように畳んで収納できるタイプ。ビニール製のケースが付属しているが車内で収納するにはケースは必須と言える

これまでも写真のようなサンシェードを使ってました。ポップアップ式とでもいうのかな、袋から出すとパッと広がるやつ。用はこれで足りるし、安いので良いんですが、助手席に人が乗ってたり、助手席まで荷物満載だと広げにくくありません? パッと広がるだけに人にあてちゃったり、物に当てちゃったり。まあ、軽い物だから怪我したり物が壊れたりはないものの、ちょっと気を使わないとならないです。で、折りたたみ式ならそんなことにはならないんじゃね? というのが買い替えた理由です。

ポップアップタイプのサンシェード

思惑通りかどうか検証してみましたよ。ケースから取り出した本体をフロントガラスに向かってぐっと突き出してから、広げてやると、車内の空間への干渉が抑えられました。思った通り! これなら助手席に人が乗っていても、助手席まで荷物満載でも気軽に使えそうです。

フロントガラスに近づけてから開く
ルームミラーにマジックテープで止めればOK

さらにもう1つ遮熱の効果も検証してみました。

日の当たるカーテンにサンシェードを留めて、これをサーモグラフィで計測

サーモグラフィーの写真の通り設置直後ははっきりと温度差がでて、遮熱されていることがわかります。1分経つとサンシェード自体も温度が上がってきます。しかし、この状態でもサンシェードの後ろに立つと、はっきり熱が下がるのがわかります。正しく検証するにはサンシェードの後ろと、カーテンの後ろにそれぞれ物を置いてその温度を測った方がいいでしょう。ともあれはっきり遮熱されていることは感じられました。この製品に限らず、アルミ蒸着ですかね、片面が銀色になっているものなら同じような効果を期待できるはず。

サンシェード設置直後
設置から1分後

以上、保護メガネとサンシェード、夏の日差しのラインナップにしたけど、1年中使うね、これ。

1962年東京生まれ。日本大学芸術学部卒業後、出版社マガジンハウス入社。社員カメラマンを経て2010年にフリーランスとなる。主に風景・星景を撮影し、星空の撮影は中学校で天文部に入部した頃からのライフワーク。ニコンカレッジで、星景写真講座を担当。星空に興味ある方は「こちら」へ