クルマとカメラ、車中泊

車のルームランプを人感センサー化! DIYで自動点灯システムを作る

今回の1枚
水芭蕉と言えば尾瀬!ですが、ごめん、この写真は一足早く木曽で撮ったもの。遊歩道の木道から腕を伸ばして頑張ってみた。あと10cm腕がほしいなあ。尾瀬に限らず見頃になってるところが多いかな。水芭蕉に限らず高山植物の季節を迎えるワケですが雨も多くて、ちょいと辛い今日この頃。雨の運転気をつけて目的地に向かいましょうね。

本記事で紹介するDIY作業は、筆者の個人的な経験に基づくものです。車両の電気系統への改造は、ヒューズの破損による電装系統の不具合、配線ミスによる予期しないトラブル、車両保証への影響などのリスクを伴う可能性があります。作業は必ず自己責任で行ってください。

今回はDIYであります。先日ダイソーに買い物に行った折に見つけたんですよ、ピンとくるものを。それは「人感センサーケーブル」300円なり。ほら家の中や玄関にもあるでしょ、人が近づくと電気が点くやつ。あれのUSB版ですな。もちろんこれにUSB電源とLED電球を別途用意しなければなりません。ああ、うちに余ってたよなあと思いつつ閃いたんですよ、これ車につけたら便利じゃね! って。

車にはルームランプがないと困っちゃうけど、星空を撮影している時やキャンプに行ったときはルームランプつきっぱなしって、邪魔だったり雰囲気壊しちゃったり。でも、荷物を漁るには電気ついてほしいし。その度にドア開け閉めしたり、スイッチオンオフが煩わしいと思ってたんですよねえ。つまり、車に近づいたら電気が点いて、離れたら消える。良くないですか?

うちで余っていたもの2つ。USB接続のLED電球。これは記憶によるとセリアで買ったもの。実測すると消費電力は0.6W。人感センサーの定格は5Wなので全く平気どころか、工夫すれば8個つけられる(笑)。

こちらはDC-DC可変降圧コンバータ。アマゾンで購入。12VからUSBの5V出力に変換するもの。3個入りなので、使わずに余ってた。

他に必要なのはテスターとハンダゴテですね。テスターはルームランプの端子の極性を調べるのに、ハンダゴテは降圧コンバータの結線に必要です。まあ、サービスマニュアルを持っていて詳しい配線がわかる場合はテスターはなくても……と思うけど、むしろサービスマニュアル持ってる人の方が少ないよね。

車の配線をいじるときはヒューズを外すのが常道ですが、これは車に付属する取り扱い説明書に書いてあるよね。配線が複雑だったり重要パートにつながってる場合はバッテリーを外すのが安全だけど、今の車はECUがリセットしちゃったりして、あとが面倒なので僕は滅多にやらないです。

テスターとハンダゴテ。テスターはなんだか増えていくつも持っているんだけど、最近購入したものがこれ。ペンタイプで小さいので車載するのにGood。車だけでなく撮影機材もDIYが多いし、現場でDIYすることもあるしね
カーゴルームのランプカバーを外し、まずテスターでコネクタの極性を調べてからヒューズを外します
純正のランプの大きさを計りましょうね
ランプのソケットを拡大するとこんな見た目。左右の端子でランプの端子を挟み込むんだね
ランプを拡大するとこうなっています。ランプ側の端子は電線そのまま。なのでDIYするのもリード線そのままでいいよね
降圧コンバータを加工します。台になってる部分と端子は余ってた絵葉書を切って重ねて瞬間接着剤で固めたもの。接点はリード線そのまま
LED電球もカットして、絵葉書貼り付けw これのカットはルーターを使います。

ルーターはこういうやつね。僕はこれの旧型を20年くらい愛用してます。1つあると細い穴あけや小物のカットに便利です。

センサーとLEDには面ファスナーを貼ります。これで天井にくっつけます。そしてこれもダイソー。僕は常備してます。
センサーライトの出来上がり!
ルームランプのソケットに入れてみると、おお、ピッタリ。こういうときは嬉しくなりますなあ。
だけどちょっとタマにキズもあります。ルームランプのカバーに切り欠きをつけないとUSBケーブルが通らないんだよね。なるべく車体側をいじりたくないんだけど、これくらいは許容範囲かな

センサーとLEDライトは先の面ファスナーでくっついてるだけなので、場所はいくらでも変えられます。ひとまず点灯確認!ルームランプカバーの中で青く点灯してるのは降圧コンバータの通電ランプ。なんかいい感じw。

さて、LEDは0.6W、人感センサーと降圧コンバータの効率を考えても1W強くらいの消費電力かと。純正が8Wなので随分消費電力も減ります。

さて効果のほどは夜にならんとわかりませんなあ。で、結果は大満足。LED電球は純正ランプよりちょっと暗いかな、と思うけど必要十分な明るさ。

スイッチオンで点灯させたのち、車から離れてライトが消えた状態。

カーゴルームに近づいて点灯した状態。近くにいる間はずっと点灯してます。

車から離れると1分ほどして消灯。これだと両手が塞がっててもライトがつくのでチョー便利なわけです!

で、こういうの製品化されてないかなぁとAmazonを彷徨ってみたんだけど、今の所こういう製品はない様子。どこか作ってくれたらいいのにね。

1962年東京生まれ。日本大学芸術学部卒業後、出版社マガジンハウス入社。社員カメラマンを経て2010年にフリーランスとなる。主に風景・星景を撮影し、星空の撮影は中学校で天文部に入部した頃からのライフワーク。ニコンカレッジで、星景写真講座を担当。星空に興味ある方は「こちら」へ