クルマとカメラ、車中泊

機内持ち込み可能! 大容量モバイルバッテリーと出張電源セット

今回の1枚
3月14日(金)に月出帯食というのがありました。月食中に月が出てくるってことなんですけど、今回は皆既中ではなく皆既月食の終わりの半影食の状態での月出です。まあ、月が出てくる時は赤いもんですので見てても気づかなかったかも。月の上が暗くなってるでしょ?これが地球の影であります。水平線の先の方まで晴れていないと月の出も見られないので、晴れててラッキーな日でしたよ

みなさんもそうだと思うけど、仕事には出張がありますね。僕の場合は遠方でも可能な限り車で行きます。この1年、北は秋田、西は岡山まで行ったなあ。車中泊設備整えてるし、行った先での行動が自由になるしね。だけれども、年に何度かは、どうしても公共交通機関で行けねばならないこともあるじゃない? 具体的には飛行機+レンタカーなんだけれど。

そこで問題は電源なんですよ。普段から車中泊カーの豊富な電源になれちゃうと行った先での電源確保が不安になっちゃうんですよ。そこで今日はこれ、出張セット(笑)

説明の必要もないかもだけど、手前はUSBカーチャージャー(3種類)、右がバッテリーチャージャー、左はモバイルバッテリーです。これまでも色々買ってトライ&エラーしてきたけど最近更新したので、ご報告なわけです

まずカーチャージャーが3個あるけど、真ん中の小さいのが最大45W、他の2つは最大65W。PD、QC対応のもの。最近買ったのは左側のもので、UGREENの製品。UGREENはこうした電源周りのものを長らく作っているので、安心できるブランドですな。他2つは随分前に買ったもので、どこのものか分かりませぬ。ごめん。なのに、なぜ出したかというと、大きさを見て欲しいのです。

最近では100Wのものも多く出回ってきてるけど、65Wを選んでるのは大方のシガープラグは12V10Aなので最大120W。レンタカーだとここから他の電装品に電源をとっているかもしれないので、余裕を持って65Wを選んだのです

出張だと小さきゃ小さいほどいい、と思ったんだけど右2つは小さくて忘れるのよ。家に忘れたり、レンタカーに忘れたり。しかも、1番右のは、シガープラグに刺すと奥まで入っちゃって、取り出すのに一苦労(汗)。真ん中のは、メッキの部分が起き上がってハンドルになるので、取り出しには苦労しません。小さいものをご所望なら、こっちのタイプがいいよね。

お次はバッテリーチャージャー。バッテリーをたくさん持っていく手はあるけど、充電できないのは不安だよね。そこで必ずバッテリーチャージャーは持って行きますな。で、このバッテリーチャージャー、ちょっと大きいのが玉に瑕なんだけど、蓋がついてるので、カメラバッグの整理がつきやすくお気に入り。2個同時充電というのもありがたいのです。

ニコン用。最新のバッテリー、EN-EL15cも充電可能
右にカードホルダーがある。ホルダーであってリーダーではないの注意
電源周りの機器を更新する理由で1番大きいのがこれ。Type-Cであるかどうか。今時、Type-Cでないものは何であれ、二の足を踏みますね

さあ、今回の目玉、モバイルバッテリー。ちょっと大きめ154Wh。そうです!飛行機に持ち込めるほぼ最大サイズなのです。多くの航空会社では100Whを超え160Wh以下のバッテリーは2個まで機内持ち込みができます。で、アマゾン探索で目についたのがこれ。スケルトンなデザインに惹かれちゃったのであります(笑)

同容量の他製品よりもやや小さめの筐体でありつつ、最大100W入出力。パススルー充電、PD、QC対応と機能は申し分ない

ハンドルについたコネクタカバーを取り付けるとIP67の防水・防塵。使用時は当然コネクタカバーを外すんだけど、その際も密閉性は高いようで、使ってたら内部に結露した。上の写真の手前側を見てね。バッテリーは出力すれば熱を持つけど、出力をやめてそのまま寒いところに放置しちゃうと結露しちゃうわけです。これ、スケルトンだから見えちゃうだけなんだよね。他のバッテリーでもこうなってるんだろうなあ。暖まったバッテリーを急に寒いとこに放置しないように気をつけよ、と思った次第。

底面にはLEDライト。真ん中にスポット、周囲に広範囲を照らすランタンライト。どちらもかなり明るい。スイッチはタッチ式。機能を示している文字は印刷ではなくシールであった。確認のため、1度剥がしたので気泡が入ってしまった
USBはType-C×2個、Type-A×2個。100Wで出力する時は右のType-Cを使う。総合100Wであるので、何口さすかによってUSBそれぞれの出力は変わる
100WのLEDライトを接続してみた。出力している時はマイナスになる。107.6W消費していることになるが、100Wを少々超えても問題ないようだ
こちらは出力をせず、100W充電器で充電をしている状態。青字で表示されているのは制御基盤の温度と内蔵されたバッテリーの温度。温度が高い時には100Wでは充電されない。バッテリーを痛めない適切な入力で充電されているということだ
制御基盤、バッテリーの温度が下がってくるとほぼ100Wで充電されるようになる。残念ながら何℃なら100W充電になるかは確かめられていない

というわけで、1カ月ほど使ってみて気に入ったのでもう1個買っちゃいました!

だけどね、全く同じのを買うのも芸がないので、違うブランドのものを買ってみたんですよ。他にも違うブランドで同じものがいくつかあるんだけど。まあOEMってことだね。どこが本家かわからんのだけど。アマゾンのページを見ていると微妙に情報が違ったりで、本当に同じものかは買ってみないとわからんというのが、ネットショッピングならではの醍醐味?

結論は後から買ったものも全く同じものでした。シールの違いとハンドルが長いことが違いだったな(笑)

左が最初に買った「Idea Think」、右が後から買い足した「MOMAX」
ハンドルも同じで色違い。本体も色が違うね
ライトは一緒でシールが違う
メインのパネルも、機能も一緒でシールが違う

さて。最初のアマゾン探索で、同じものだろうなぁと思いながら、なんで最初にIdea Thinkの製品を買ったのかというと、PSE認証なんですよ。Idea ThinkのページだけがはっきりとPSE認証済みと記載されてたからです。そもそもPSE認証取れてないと輸入も販売もできないことになってる訳だけど、時々ね〜。なので明記してあるものを選んだって訳です。

性能が一定程度担保されてるってことにもなるしね。で、そもそも論がありますのでMOMAX買って確認しました。製品にちゃんと印刷されてます。1番下の右側にPSEマークありましたよ〜。でも、PSEマークだけ色が違ってるので、これは日本の販売代理店が取得したんだろうね、株式会社サンライズって書いてあるし。あとここには、容量154Whと明記されています。これ大事。この表記がないと飛行機に持ち込めなくなっちゃうからね。使ってるうちに印刷が擦れちゃって薄くなっちゃうから、シールを貼って保護しときます〜

Idea Thinkの製品諸元印刷
MOMAXの製品諸元印刷

こんなわけで大容量のモバイルバッテリーはすでにとっても便利と感じてて、家の中でも使いたい。延長ケーブル引っ張ってパソコン使うより、モバイルバッテリーを横に置いてお仕事するのも気軽に便利でいいのですよ。そんな使い方をしているときにふと思ったのが”効率”。

モバイルバッテリーに充電するにはまず100VからUSB-C PDに変換しなけりゃならないよね。ここの変換効率をググるとざっくり80%、そして充電に使われた電気がどれだけ使えるかって効率がざっくり70%。あれ。全体の効率は56%ってことだよね?

と言うことは約150Whの電気をモバイルバッテリーで使うためにはおよそ270Whの電気を消費しなけりゃならないってことだよね。この計算正しい?いずれにしてもどんなバッテリーを充電して使うにも損失があることは確実です。

そもそもの目的がレンタカー使用前提で走行中の余剰電力で充電するので損失は気にしなくて良いんだけど、家庭内で使うには損失があることを考えつつ、利便性と天秤にかけなきゃってことになりますな。

モバイルバッテリーも容量が大きくなってくるとそんなことも気になってきちゃうんだなーと言うのが発見でした。皆さんも、モバイルバッテリー賢く便利に使ってね。

そしておまけ。

撮影機器は全部USBって訳じゃないよね。DCプラグかついろんな電圧のものが多いよね。PD規格だからこそ様々な電圧に変換できる変換ケーブルが販売されています。トリガーケーブルというらしいです。これを使うとLED照明機材、電動スライダー、赤道儀など撮影周辺機器のほとんどに電源供給できちゃいます。合わせて買っておくと良いですよ。あ、機器側のDCプラグも調べてね。何種類もあります〜

USB-C PD トリガーケーブルと検索すると良い。様々な電圧に変換できる

1962年東京生まれ。日本大学芸術学部卒業後、出版社マガジンハウス入社。社員カメラマンを経て2010年にフリーランスとなる。主に風景・星景を撮影し、星空の撮影は中学校で天文部に入部した頃からのライフワーク。ニコンカレッジで、星景写真講座を担当。星空に興味ある方は「こちら」へ