赤城耕一の「アカギカメラ」

第125回:スペック至上主義からは生まれなかったであろう「X-E5」の魅力

筆者は富士フイルムX-EシリーズのX-E2とX-E4を使用していました。

当初はX-Proシリーズの簡易版のようにも見られていたのですが、X-E2あたりからは、OVFのギミックを必要とせず、EVFがあれば十分だと考える実用的な割り切りのある人、より小型軽量なモデルが好きな人、徹底したフラットなデザインのボディを好む人が選ぶモデルとして地味ながらも進化してきたようなところがあります。

今回、X-E5を取り上げることにしたのですが、手にした瞬間に「あれ、重たくなったのではないか?」と最初に感想を持ちました。同系列でモデルチェンジしてゆく新機種では珍しいことだと思います。

X-E5の重量増を敏感に感じたのは筆者がX-E4オーナーだったからということもあるのでしょう。筆者はプライベートで使用するデジタルカメラの場合、「小型軽量は正義である」ことをまず評価対象にしているものですから、重量増に対して少々神経質になっていたわけです。

最近はカメラはシルバーに限るとしているので、X-E5もシルバーをお借りしました。なかなか美しい仕上がりです。スナップワークに適したカメラだからこそ、最近は街中ではカメラを目立たせ「写真を撮る人」であることを周囲に知らしめたほうがいいのではと考えています。

ところが、この重量増はすぐに好印象に変わりました。なぜなら、X-E4よりも質感と表面の仕上げの美しさ、作り込みの良さと凝縮感を感じたからです。

また非常に強力なセンサーシフト式の5軸ボディ内手ブレ補正機能を備えていることも評価対象となり、最大で約7.0段分の補正効果となれば、これは機構的にも重量増はやむをえないと考えるわけであります。

メーカーのエンジニアさんたちは、スペック以外の重量増とか動作感触の良否など、どのような考えをお持ちなのかわかりませんが、使用していたX-E4は、シャッターボタン周りのメインスイッチに触れたその時から、作り込みの物足りなさを感じていました。

このためプライベートな撮影に持ち歩いて、戯れるカメラというよりも、アサインメントで使用するX-T5のサブ、あるいはバックアップ機としての役割が強くなりました。つまり、常に一緒にいたいという気持ちにまではならなかったのです。

X-E4に対して、X-E5は各部の動作感触がきっちりしている印象です。力をこめてボディを握りしめても、まったく問題ない強さを感じます。いや、決してX-E4がだらしないわけでもスペックに不満があったわけでもないのです。

使用していて、どこか自分の気持ちがすっと入っていけないところがあったわけで、次第に使用頻度が落ちて、お別れすることにしました。ま、早い話が飽きたわけですね。

今月のコカコーラ(笑)。画角的には35mm判換算で35mmレンズの画角ですから、肉眼で撮影範囲がわかり、見つけた瞬間にシャッターを押しましたがレンズの収まりのよい画になりました。
富士フイルム X-E5/XF23mmF2 R WR/23mm(35mm相当)/絞り優先AE(1/1,700秒、F5.6、−0.7EV)/ISO 400/フィルムシミュレーション: PROVIA/スタンダード
小さなシーサーが並んでいたので、AFの自動選択のままレンズを向けてみたのですが、奥まったところにある目にさっとフォーカスをするわけです。いいですね。
富士フイルム X-E5/XF23mmF2 R WR/23mm(35mm相当)/絞り優先AE(1/80秒、F4.0、−0.7EV)/ISO 400/フィルムシミュレーション: PROVIA/スタンダード
新宿。何気なく撮影したのですが、後で見たときに日傘のハイライトが艶かしい印象でしたので選んでみました。
富士フイルム X-E5/XF23mmF2 R WR/23mm(35mm相当)/プログラムAE(1/3,000秒、F5.6、−0.7EV)/ISO 640/フィルムシミュレーション: PROVIA/スタンダード

筆者はカメラにはスペックよりもデザインの美学と、手にした時の印象、動作感触を重視しているものですから、今回のX-E5の進化が嬉しかったわけです。

X-E5の外装のカバーはアルミの削り出しと聞きました。とても贅沢な印象を持ちますし、高級感があり、堅牢性も期待できます。表面の仕上げからも、マグネシウム合金のような、「なんちゃって金属」を感じないことは評価対象ですね。

削り出しと聞くと、削りカスの行方まで気になるところですが、きっとうまくリサイクルされるのでしょう。いずれにしろ、こうした表面の仕上げ、高い質感がX-E5の重量増を許容する理由にもなっています。エッジの効いた角の処理も指や手のひらから適度な抵抗感を持って、撮影者を目覚めさせてくれるようです。

スポット光が当たる馬。ハイライト部分の階調を出すため、シャドーは捨てていますが、不自然にはなりませんでした。何も指示しなくても眼球に合焦しました。
富士フイルム X-E5/XF23mmF2 R WR/23mm(35mm相当)/プログラムAE(1/210秒、F4.5、−2.3EV)/ISO 3200/フィルムシミュレーション: PROVIA/スタンダード
手ブレ補正がしっかり効いていること、明暗差の大きな場所でも、問題のない再現であること、高感度でもノイズが少ないことなど、デフォルトの画でもスキがありません。
富士フイルム X-E5/XF23mmF2 R WR/23mm(35mm相当)/絞り優先AE(1/25秒、F4.0、−2EV)/ISO 400/フィルムシミュレーション: Velvia/ベルビア
照明は電球色のLED光だと思います。高感度でもうまく階調を繋げてきますね。
富士フイルム X-E5/XF23mmF2 R WR/23mm(35mm相当)/絞り優先AE(1/45秒、F4.0、−1EV)/ISO 400/フィルムシミュレーション: PROVIA/スタンダード

外観の印象はX-E4とさほど変わらないのですが、これは確立されたデザインだからでしょう。

背面のダイヤルが増えたり、上位機に合わせてきたところもあるのですが、基本的には取り説を読まなくてもすぐに撮影できるわかりやすさがあります。

筆者が富士フイルムのカメラを評価しているのは、ボディ上部に「シャッタースピードダイヤル」があること。

他メーカーの多くのカメラでは、カメラの上部にはモードダイヤルがエラそうにしているわけですが、シャッタースピードダイヤルの存在だけで物欲が一段階上昇するような気がします。

シャッタースピードダイヤルはAEで撮影する場合は触れることもありませんが、視覚的に存在の意味は大きいと個人的には考えています。

実際にはこのシャッタースピードダイヤルを使用するどころか触れる頻度は極端に少ない。AE設定でもPやAモードを主に使う人にとってはその存在に果たして意味があるのかと問われそうです。筆者は、シャッタースピードダイヤルの存在を支持します。それはMモードを使う機会もあるからですが、なにせ年寄りですから当然のことで、長年見慣れたシャッタースピードダイヤルの存在だけで、気持ちが上がるからです。これだけでも強い愛着が湧くほどです。

露光補正ダイヤルもこれまでのX-Eシリーズ同様に、設定しやすい良い位置にあります。

これも露光の過不足を補正するためにあるというよりも、写真を自分好みの明るさにしたいという、カスタマイズな思想が強いかもしれませんね。あくまでもカメラが示す理論値としての数値的な適正露出と、自分好みの適正露出は異なるのと考えるは当然のことです。

背面のLCDは、3.0型チルトタイプ。チルトだから静止画撮影に手厚いという人もいますけど、単独のカメラオペレーティングで動画を撮影する場合は、個人的な考えではありますが、シンプルなチルト方式で何ら問題はないと考えています。

チルトするLCDはX-E4と同様ですが、アングルの自由度が増すので歓迎です。作り込みも悪くありません。

X-E5はこのチルトの動き、動作感触も良好であります。年寄りふうにいうなら「建て付けがいい」という印象でありますね。X-E4のLCDと同等性能のようですが、視認性は悪くありません。

EVFは0.39型の236万ドットの有機EL搭載で、これもX-E4と同等なのですが、その視認性は上位機種には及びません。ただ、EVFの性能を上げてゆくと、当然ボディサイズも大きくなってゆくわけで悩ましいですよね。

多少重量は増したとはいえX-E5はどこにでも連れて歩くことができる携行性を重視するカメラですから、落とし所としてはこれで良いのではないかと考えます。筆者自身、今回の試用でもEVFの使用率は6割程度といったところでしょうか。これは街中でのスナップ撮影が多いこともあるのですが。

今回はじめてSUPER EBC FUJINON XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZを使用しました。廉価版の標準ズームですがX-E5との相性もよく、おそろしくよく写るズームで驚きです。ただ、パワーズームは動画撮影では便利ですが、静止画撮影では鬱陶しく感じることがあります。筆者は焦点距離を先に決めて撮影するため鏡筒に設定焦点距離指標がないのはとても使いづらかったです。
廉価レンズですが、すばらしくコントラストが高く、合焦点はチリチリとした描写で高性能ですね。大口径ではありませんが、ボケにもクセがありません。
富士フイルム X-E5/XF23mmF2 R WR/45mm(68mm相当)/プログラムAE(1/1,000秒、F5.6、−1EV)/ISO 400/フィルムシミュレーション: Velvia/ビビッド
どこにでもあるアパートの踊り場ですが、光の綺麗さにシャッターを押しました。歪曲が大きいとしらけたりするのですが、完璧な補正をみせます。
富士フイルム X-E5/XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ/40.8mm(61mm相当)/プログラムAE(1/350秒、F5.6、−1EV)/ISO 200/フィルムシミュレーション: PROVIA/スタンダード
鮮やかなクリーム色の壁、日本の平凡な家屋でもまれに派手な色があると撮影したくなりますね。見た目の印象に近いです。
富士フイルム X-E5/XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ/38.5mm(58mm相当)/プログラムAE(1/900秒、F10、±0.0EV)/ISO 400/フィルムシミュレーション: PROVIA/スタンダード

筆者はかつて「カメラはファインダーである」と決めつけていたこともあるので、ファインダー性能の進化がないことについて、たしかに残念だとは思います。

でも、少々矛盾してしまうのですが、デジタルカメラは撮影スタイルを変え、より自由度が増しました。これはスマートフォンでの撮影スタイルからも大きく影響を受けていると思います。

とはいえEVFは長焦点レンズを使用する時や、日中の明るい屋外において、確実なフレーミングを必要とする場合にはたいへん有効ですから、EVFの有無はカメラ選択時の大きな判断材料になることでしょう。

このX-E5は、フィルムシミュレーションの設定が迅速、簡便になっていることも大きな特徴とされています。これが「フィルムシミュレーションダイヤル」の搭載です。カメラ上部の表示窓があり、撮影者好みのシミュレーションアイコンを表示させ、これを選択するというもの。

ボディ上部にあるフィルムシミュレーション表示窓。切り替えは容易で楽しいのですが、アイコンは瞬時に特性がわかるものもあれば、そうではないものもあり。筆者も20種のシミュレーションの特性を記憶してはいません。各種のアイコンの意味と特性は表示させることができますが、スナップ撮影では、気持ちが急いているから、なかなか読む気になれないわけです。

この表示窓はカメラ上部の、いわば一等地の目立つ位置あるわけで、フィルムシミュレーション機能をより象徴的にみせています。

フィルムシミュレーションがあるから富士フイルムのデジタルカメラを選択するという人が多いのもうなづけるところです。

とはいえ筆者はシミュレーションの決定は撮影後にPCでの現像時やカメラ内RAW現像のときに変更してしまえばいいのではないかとも考えてしまいます。

撮影時に良かれと思ったフィルムシミュレーション設定が、後になって、あれこれ変えてみたくなるということはないでしょうか。

これは優柔不断な性格の筆者だけなのでしょうか。あらかじめ「フィルムシミュレーションブラケッティング」を設定して、3種のカットを生成するという手段もありますが、フィルムシミュレーションが20種もあるとなると、まるでメニューの多すぎる中華料理店みたいで迷うわけです。しかも各シミュレーションの特性をすべて掌握しているわけでもありません。だから3種の選択に悩んでいるうちに、目の前の被写体はどこかに行ってしまうのです。これは気をつけなければなりません。

筆者はシミュレーションを選択して撮影する“覚悟” が足りていないのかもしれませんね。異論はあるでしょうけど、撮影後に自由で多様な判断を下し、画像を創りあげてゆく現代写真術と考えているわけで、フィルムシミュレーションの撮影後の選択も楽しみのひとつとなり得ます。

ただ、実際の富士フイルムの“フィルム” の種類が少ない現状をみて、いつまで各種のフィルムの特性や名称を「シミュレーション」として使うのか、フィルムカメラ時代を長く知る年寄りとしてはいらん心配をしたくなるわけです。

公園で映画のような光景に出会ったので、ETERNA/シネマに設定してみたわけですが、雰囲気は感じます。これが正解かどうかはわかりません。個人の好みですね。
富士フイルム X-E5/XF23mmF2 R WR/23mm(35mm相当)/絞り優先AE(1/1,500秒、F8.0、−1EV)/ISO 400/フィルムシミュレーション: ETERNA/シネマ
信号待ちしていたら、好物の消防車がやってきましたので、すかさずシャッターを押してみます。赤の再現が気になるので、後でフィルムシミュレーションでREALA ACEを当ててみました。
富士フイルム X-E5/XF23mmF2 R WR/23mm(35mm相当)/絞り優先AE(1/2,700秒、F8.0、−0.7EV)/ISO 400/フィルムシミュレーション: REALA ACE
色情報を削ぎ、モノクロにしてみました。光線がフラットなので素直な画になり、とくに不気味な感じにはならず。ここから加工したくなりますね。
富士フイルム X-E5/XF23mmF2 R WR/23mm(35mm相当)/絞り優先AE(1/45秒、F8.0、−1EV)/ISO 3200/フィルムシミュレーション: ACROS

X-E5に搭載されたセンサーは「X-Trans CMOS 5 HRセンサー」有効約4,020万画素です。画像処理エンジンは「X-Processor 5」ですから、X-T5と同等の高画質が得られるわけですが、センサーサイズがAPS-Cだから画質がどうの、という意見は少なくとも私の周りからは聞こえてはきません。

X-E5のレスポンス、シャッター動作などは上質で、心地よいものです。メカシャッターの動作音もよい感じなので、今回の試用でもほとんどメカシャッター設定のままで通してしまいました。こうした時代だからこそ、筆者は物理的なシャッター音をどこかで聞いていたいのでしょう。これもね、仕方ありませんよね、年寄りですから。

今回は、キットレンズにもなっているXF23mm F2 R WRを多くの撮影で使いました。酷暑の中の撮影で、考えたくない、レンズ交換をするために立ち止まるのも面倒だったこともあるのですが、このレンズとX-E5との相性は抜群ですね。

硬質な鉄骨などの質感再現も得意ですね。コントラストの高い条件ですが、階調の繋がりも申し分ありません。
富士フイルム X-E5/XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ/43.2mm(65mm相当)/プログラムAE(1/950秒、F10、−0.7EV)/ISO 400/フィルムシミュレーション: PROVIA/スタンダード
逆光条件ですが、それを感じさせない階調の豊富さです。合焦点のシャープネスとボケ味の豊かさが両立しています。AFも正確に機能しました。
富士フイルム X-E5/XF23mmF2 R WR/23mm(35mm相当)/絞り優先AE(1/1,000秒、F4.0、−0.7EV)/ISO 400/フィルムシミュレーション: PROVIA/スタンダード
今年の夏は猛暑でしたが、都内でも青空が綺麗に感じる日が多かったような。ビルや電線を入れないとどこで撮影したかわかりません。
富士フイルム X-E5/XF23mmF2 R WR/23mm(35mm相当)/絞り優先AE(1/1,400秒、F5.6、−1EV)/ISO 400/フィルムシミュレーション: Velvia/ビビッド

AFの被写体認識もうまく機能しますので、せっかく設けていただいたフォーカスレバーの使用頻度はかなり減りました。タッチによる測距枠の移動も瞬時に行うことができますから、ほとんどの撮影では自動選択をデフォルトのままにしても問題なさそうです。

ただし街角で撮影していたら、前を歩く人の後頭部をAFの測距枠がひたすら追い続けてしまい、あわてたりすることもあるので、状況に応じて、各種の設定をすばやく切り替えられるように練習すべきかもしれません。

筆者は、富士フイルムのX-Pro1から始まったXシリーズの進化をリアルタイムにみているので、X-ProやX-EシリーズなどのフラットタイプのデザインのXシリーズへの思い入れはどうしても強くなります。

X-E5は大きな不満やツッコミどころもない代わりに、特別な冒険はなく、おとなしくも感じますが、デザインも綺麗ですし、全体としてはソツなくよくまとまっており、趣味性も強いモデルですからうちにお招きすることも考えてよいのかもしれません。

ただ、スペック至上主義だけではない、X-Proシリーズの4番目の冒険を、もう少しだけ待ってみたいという思いもあります。しばらく悩ましい日々を送らなければならくなったようです。

仮設テントの並ぶ空き地。こうした光景も非日常なわけで、不思議な雰囲気になりました。渋い雰囲気を期待してクラシッククリームを選びました。
富士フイルム X-E5/XF23mmF2 R WR/23mm(35mm相当)/絞り優先AE(1/2,000秒、F8.0、−0.7EV)/ISO 400/フィルムシミュレーション: クラシッククローム
今月のスクラップ&ビルド。蒸し暑い日でしたので舞い上がる埃とあいまってヌケがいまひとつですが、雰囲気描写はいいですね。
富士フイルム X-E5/XF23mmF2 R WR/23mm(35mm相当)/プログラムAE(1/1,250秒、F8.0、−0.3EV)/ISO 400/フィルムシミュレーション: PROVIA/スタンダード
これもフラットな条件で、眠い印象になりそうでしたが、ハイライトをうまく落ち着かせている感じがしますね。
富士フイルム X-E5/XF23mmF2 R WR/23mm(35mm相当)/絞り優先AE(1/1,800秒、F8.0、±0.0EV)/ISO 400/フィルムシミュレーション: PROVIA/スタンダード
街角に咲く花もよく撮るのですが、周囲の状況をうまく取り入れれば都市風景のひとつになると考えています。ほぼノールックでの撮影ですが、合焦位置も適切でした。
富士フイルム X-E5/XF23mmF2 R WR/23mm(35mm相当)/絞り優先AE(1/1,100秒、F8.0、−0.7EV)/ISO 400/フィルムシミュレーション: PROVIA/スタンダード
今月のコカコーラ2。明暗差の大きな条件ですが、うまく光を均してきた趣があります。シャドーの描写もよい感じです。
富士フイルム X-E5/XF23mmF2 R WR/23mm(35mm相当)/プログラムAE(1/1,900秒、F5.6、−0.7EV)/ISO 640/フィルムシミュレーション: PROVIA/スタンダード
空中プランター。下を歩く人のアタマの上に落ちてこないことを祈ります。青空の色がトボけた印象を強調しました。
富士フイルム X-E5/XF23mmF2 R WR/23mm(35mm相当)/絞り優先AE(1/1,250秒、F9.0、−0.7EV)/ISO 400/フィルムシミュレーション: PROVIA/スタンダード
赤城耕一

1961年東京生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒。一般雑誌や広告、PR誌の撮影をするかたわら、ライターとしてデジカメ Watchをはじめとする各種カメラ雑誌へ、メカニズムの論評、写真評、書評を寄稿している。またワークショップ講師、芸術系大学、専門学校などの講師を務める。日本作例写真家協会(JSPA)会長。著書に「アカギカメラ—偏愛だって、いいじゃない。」(インプレス)「フィルムカメラ放蕩記」(ホビージャパン)「赤城写真機診療所 MarkII」(玄光社)など多数。