赤城耕一の「アカギカメラ」

第112回:“ヘリテージデザイン”じゃないデジタル一眼レフに、孤高の存在を感じ取る

『ヘリテージ』の意味は「遺産」「継承」「伝統」ということで、ニコンZfcが登場したころから、さかんに聞かれるようになりました。カメラの場合、ヘリテージデザインといえばフィルム時代の一眼レフカメラのデザインをことを指すことが多いように思います。

ただ、ミラーレスカメラになるとデジタル一眼レフカメラでは構造が大きく異なるわけですから、筆者は、「なんちゃって(一眼レフ)」ではないかと、少し違和感を覚え、機構的にもそれを“伝承” せねばならないのではと考えてしまったり。

だから外観だけフィルム一眼レフカメラと似せてきたとしても、はいそうですか。と素直に受け取ることができず、このため、いつまで経ってもニコンDfはうちでは現役であり続けるわけであります。このことをあまりしつこくいうと、また“老害” とか糾弾されてしまいそうです。自分でそれは否定はしませんが、そう簡単に信念は変えることができません。年寄りですから。

老害ついでに、もう少し続けて言わせてもらうと、ヘリテージの最たるカメラはM型シリーズライカなのではないかと考えています。

レンジファンダーカメラは誕生当初から“ミラーレス” だったわけですから、デジタル化してもデザインや構造は整合していると考えています。ただ、ライカMシリーズはAFではないわけですから、フォーカシングの方法など、撮影に至るまでの一連の作法はフィルムライカと同じであり、撮影者は伝承のために学ぶ必要はあります。

いま、ヘリテージデザインのカメラでは、OM SYSTEM OM-3が大きな話題ですが、先日、某SNS上で「ヘリテージデザインのカメラは好みではない。もっと先進的なデザインのものが好き」という意見を見ました。この意見は理解できます。デザインが過去のものに縛られすぎるのはどうか心配になることもわかります。

すでにOM SYSTEM OM-1(Mark II)という機種があるのに、さらにフィルム一眼レフのOM-1に雰囲気を近づけて、ネーミングをOM-3としたことに納得がいかないのかも。これも老害な意見だと思いますが、そう遠くない将来、あらためてOM-3のことは検証してみようと思います。

話をヘリテージデザインに戻しますが、ニコンZfcもZfも、年寄りのことなど、ほとんど意識していないようなマーケティング戦略をとっています。OM SYSTEM OM-3も、OM-1もOM-5も、いやPEN-Fもデザインは過去の雰囲気はあるけど、過去のカメラのデザインを復元することを目標としているのではなくて、とくにOM-3では余分なものはできるだけ削ぎ落とすというフィルムOM-1のデザインの思想をヘリテージしているのです。

先のヘリテージデザインは好みではない意見の人に、先進のカメラのデザインとは具体的にどういうものかと問いかけてみたら、意外にも「オリンパスE-1」という答えが帰ってきました。

オリンパスE-1

2003年登場のオリンパスのレンズ交換式デジタル一眼レフの初号機が“先進” かどうかは話は別ですが、誕生から四半世紀近くを経るカメラの名前が出てきたことに驚きます。これも納得できるような気になりました。時間を経てもデザインに古さを感じさせないカメラは少なくありません。

ニコンF3やペンタックスLXが20年もの間現役であり続けたのですから、デジタルカメラの25年前のデザインは不変のものであるという考え方もできましょう。

筆者が最初にE-1をみた時に思い出したデザインのカメラは「ブリッジカメラ」のオリンパスL-1をはじめとするLシリーズでした。いまこのフィルムカメラを知る人は少ないかもしれません。「ブリッジ=橋」ですから、コンパクトカメラと一眼レフを繋ぐ、あるいは橋渡しをする中間ポジションにいるカメラとしての役割を担います。

オリンパスL-10スーパーです。発売は1994年。ウチに唯一あるブリッジカメラです。28-110mmズーム内蔵。なぜ購入したのかも記憶が薄いけど、ズーム比に無理がないためか、それなりによく写ります。

別名では「ネオ一眼」とも呼ばれたりしましたが、筆者はマーガリンみたいな名前だなあと本気で思いましたよ。なんかバターが本流で、マーガリンは亜流みたいな印象に近いものもありましたし。少し安っぽいイメージです。

フィルム時代の代表的なブリッジカメラとしては、オリンパス Lシリーズ、チノンの ジェネシスシリーズ、リコーのミライなどが挙げらますが、基本はレンズ交換はできずに、高倍率ズームレンズを搭載している、決してコンパクトではないけど、種類としてはコンパクトの範疇に入るカメラという謎の位置にありましたが、一部では盛り上がったけど、長くは続きませんでした。

デザイン的にはL-1の流れも汲んだようにみえたカメラはコンパクトデジタルカメラのCAMEDIAC-1000Lに受け継がれています。

ZUIKO DIGITAL 11-22mm F2.8-3.5
特別に性能を追求したレンズではないのですが、描写の厚みが好きな1本です。
光のニュアンスに乏しい場所でしたが、自然に描写されています。実は同時にフィルムカメラでも同じものを撮影して比較したのですがうまくいきませんでした。デジタルならではの再現といえます。
オリンパス E-500/ZUIKO DIGITAL 11-22mm F2.8-3.5/11mm(22mm相当)/絞り優先AE(1/160秒、F5.6、−0.3EV)/ISO 400
被写体が綺麗ではなかったのでモノクロ化してごまかしたんですが、問題ないかと思います。厚みのある線の描写をします。
オリンパス E-500/ZUIKO DIGITAL 11-22mm F2.8-3.5/11mm(22mm相当)/絞り優先AE(1/125秒、F3.5、−0.3EV)/ISO 400
気合いの入ったヘルメットとバイク。曇天の条件ですが、きっちり仕上げてきました。ISO 800設定ですが、シャドーの描写もいい感じです。
オリンパス E-500/ZUIKO DIGITAL 11-22mm F2.8-3.5/22mm(44mm相当)/絞り優先AE(1/125秒、F7.1、−0.7EV)/ISO 800

オリンパスのフォーサーズ初号機E-1はフォーサーズ規格でしたけど、そこそこの大きさ、重さになりました。

E-1のデザインはLタイプ、すなわちフィルム時代のオリンパスのブリッジカメラシリーズであるLシリーズのそれの発展系のような感じでもありました。

それらは決して嫌いなフォルムではありませんでした。もっとも現在のミラーレス機の多くは大型のグリップを採用しているので、メーカー問わず、Lタイプに近いものになっています。

これらは意識はしていないと思いますが、ブリッジカメラを範としたヘリテージデザインを採用しているという言い方もできるわけです。大きなグリップ、フィルム給送を考慮する必要はないために自由な感覚でデザインされているようにみえたので、他のメーカーがほとんどフィルム一眼レフのデザイン踏襲し、デジタル一眼レフを用意してきたことに対して、E-1は独自のデザインでしたから、孤高に見えたわけです。

ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8
フォーサーズ時代にも「パンケーキ」レンズは存在しました。小さいことを全面的に押すには必要なんでしょう。フジツボフードまで用意されていてマニアックです。でもね、距離目盛りは省略されました。
クリアな描写も得意です。レンズの保管コンディションに気を遣って正解でした。
オリンパス E-500/ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8/25mm(50mm相当)/絞り優先AE(1/400秒、F5.0、±0.0EV)/ISO 400
青空が少しノイジーなのは、画素数が少ないから? 特性? 問題はないのですが。
オリンパス E-500/ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8/25mm(50mm相当)/絞り優先AE(1/2,000秒、F8.0、−0.7EV)/ISO 400
黄色の再現性も好きですね。デフォルトだとナチュラルの設定になっているようです。
オリンパス E-500/ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8/25mm(50mm相当)/絞り優先AE(1/1,600秒、F8.0、−0.7EV)/ISO 400

ただ、残念なのは、当初のオリンパスEシステムは、フォーサーズセンサーのサイズに対して、ボディとレンズが巨大であり、オリンパスOM時代のコンパクトさを引き継ぐことはできませんでした。

大きなセンサーを搭載したカメラに対して、フォーサーズのような小さいセンサーでも高性能レンズを採用することで、画質的に問題ないことを世の中に知らしめる意味もあったのか、あるいはセンサーサイズに少々コンプレックスがあったのでしょうか。

オリンパスE-1はさすがにもう手元にはありませんが、デザイン的に雰囲気が似ているオリンパスE-500がまだうちにあります。発売は2005年です。登場から20年を経ていますが、現在も絶賛稼働中であります。これもまたブリッジカメラのヘリテージデザインという印象があります。

話題のOM-3登場時だというのに、これを取り上げると嫌味にとられてしまうかもしれませんが、筆者はE-500のことがお気に入り、かつ忘れてはいけない機種のように考えていますから、今回取り上げることにしたわけです。

ただ、E-500の登場当時はオリパスEシステムのデザインは少し迷走しているようにもみえました。

2006年にはE-400(日本国内未発売)が登場しますが、このデザインはフィルムのOM一眼レフに寄せてきたようにみえました。この時にはヘリテージとは言いませんでした。

日本では2007年にE-400とデザインはほぼ同じまま、E-410となり発売されます。E-400は本連載でも取り上げておりますが、そのフォルムから、大型のグリップは姿を消しております。でも現在のOM SYSTEM OM-1やOM-3のように注目されたという印象は正直ありません。

E-500のどこにトキメキがあったのか実は筆者自身もうまく説明できませんが、グリップ感がとても良好だったこと、全体のまとまりの良さ、使いやすさなどいくつかの理由はあります。

ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD
フォーサーズ時代から35mm換算画角24-120mm相当のレンズって用意されていたわけですね。高性能ですから、OM SYSTEM OM-1にもMMF-3アダプターを介して使用しています。
E-500のAF性能は静止している被写体ならば、現代一眼レフカメラと大きな隔たりはないかと。ミラーレスとの差異もあまり感じないです。
オリンパス E-500/ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD/60mm(120mm相当)/絞り優先AE(1/320秒、F4.0、±0.0EV)/ISO 400
フォーサーズを使い始めた頃から浮かんだ文言が「マクロレンズ殺し」でした。広角ズームでもマクロレンズ並みに寄れてしまいます。
オリンパス E-500/ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD/60mm(120mm相当)/絞り優先AE(1/800秒、F4.0、±0.0EV)/ISO 400
元気のないのはお爺さんだけではなくて、花もそうでした。疲れているだけかもしれません。植物の葉の緑もいい感じです。
オリンパス E-500/ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD/60mm(120mm相当)/絞り優先AE(1/320秒、F5.0、±0.0EV)/ISO 400

オリンパスE-500の発売時の1番のウリはどこでしょう。ずばり、発売当時は世界最軽量約435gのデジタル一眼レフカメラであるということでした。

しかし、ズイコーデジタル交換レンズは、大口径で高性能なものだとかなりの大きさ、重さがあります。軽量なE-500に装着しても総重量はかさみます。でもグリップ感の良さがバランスをとり、救ってくれます。E-400だとこうはいきません。

うちにたった1台現存しているオリンパスのLシリーズのブリッジカメラ、オリンパスL-10スーパーとE-500を比べてみると、L-10スーパーのほうが小型です。レンズは固定式ですけれど、35mmフルサイズフォーマットのフィルムカメラでありますから、頑張っているように感じます。

E-500とL-10スーパーを並べてみるとこんな感じです。お互いの誕生年は10年ほどの差がありますが兄弟みたいじゃないですか。L-10ズーパーのサイズのままデジタル化はできなかったんですかね。

発売当時はE-500のスタイリングは、一眼レフらしさを狙ったみたいな論評もみましたが、前機種のE-330が溶けて放置されたチョコレートが再び固まったようなデザインでしたから、デザイン的に迷走することは避け、多くの人がイメージする“カメラ”らしくしたかったというのが本音かもしれませんね 。

E-500のセンサーは有効800万画素CCD。「ダストリダクションシステム」も搭載しており、ゴミに悩まされることはありません。ISO感度設定は常用ISO100~400。拡張設定で最大ISO 1600までと、センサーの性能はさすがに時代を感じさせるものがあります。背面LCDは2.5型の21.5万画素ですから、拡大すると逆に鮮鋭ではなくなるのでフォーカスが合っていないんじゃないかと不安になります。

フォーサーズマウント。ミラーもカワイイですね。小さいけど、運動できるやつという動きをします。

メモリーカードはCFとxDピクチャーカードのダブルスロットを採用しています。JPEG/RAWの振り分けもでき、これも試したかったので時間をかけてxDピクチャーカードを仕事場で探索したんですが、発見することができずに終わりました。xDカードの新規購入はしたくないし(笑)。

メディアスロットはCFとxDカードのダブルスロットですが、xDカードは使ったことないですねえ。

ファインダーは視野が小さいですね。プリズムではなくペンタダハミラーを採用とあります。スクリーンは明るいですし、マットのフォーカスのキレ込みもまずまずですが、これだけ小さいと表示画像のまわりの面積が黒く、太い黒縁眼鏡をかけている人が世界をみるような印象が残ります。フォーサーズセンサーのサイズに合わせた光学系ですから、やむをえないとはいえ、この視野だとMFでフォーカシングするには相当に厳しいものがあります。

一眼レフとして、このファインダー性能は不満足でありますが、登場した当時はどう思ったか、どう評価したかを思い出すことはできません。

シャッタースピードのレンジは60~1/4,000秒。シンクロ速度は1/180秒。コマ速は2.5コマ/秒と、これも笑ってしまうようなロースペックですが、筆者の使用方法では問題ないですし、メカシャッター音のシャキシャキした感じは、たいへん好みであります。

モードダイヤルはあまり目立たなくて嬉しいです。そう切り替えるものではないからという判断かなあ。
内蔵フラッシュです。普段は収まりがいいのが嬉しい。1度も発光させたことはないかも。

一眼レフだからあたりまえのことですが、撮影中にファインダーアイピースから目を離したとき、なぜLCDに表示画像が映らないんだろうと訝しく思えたりして、ふだんミラーレス機を使用しているから、もうクセがついているのです。AFエリアも3点ですから、これも時代を感じますが、これも筆者の使い方ではとくに問題は感じませんでした。

ただ、一眼レフの位相差AFは高画素時代になってから、精度が不安になりはじめてきました。でも20年前のE-500でAF性能がさほど気にならないのは、もともと精度が優秀だったこともあるのでしょうが、使用レンズの被写界深度の深さが有利にはたらき、多少のフォーカスのエラーを問題にしてはいないのかも。

800万画素の画質も、筆者の用途では問題なく使えてしまいます。極端な高感度設定での撮影とか、トリミングにはさすがに物足りないとは思いますが、そのような撮影には別の最新カメラを用意すればいいだけです。

敬意を表して、E-500で撮影したRAW画像を最新の「OM Workspace」Ver.2.4.0で展開してみましたが、デフォルトの設定では、コントラストが低めのように感じました。もっともこのため、画像調整の幅が広く感じますし、手を入れやすく画像のコントロールが容易です。

追い込んで処理すれば、すばらしく高画質になるという印象はありませんが、装着レンズの性能は生かすことのできる画質だと感じましたし、満足感十分な実用性があります。

ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macro
描写が好きなこと、マイクロフォーサーズマウントでは、同スペックのレンズは用意されていないので、本レンズをだいじに使用しております。ハイスピードイメージャ(像面位相差)に対応していないのでOM SYSTEM OM-1に使用するとAF動作は今ひとつですね。
フォーサーズレンズも経年変化でフォーカスリングのラバーが加水分解します。このように描写が好きなレンズなので大枚はたいて修理しました。自己満足ですが代わりのないレンズです。
オリンパス E-500/ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macro/50mm(100mm相当)/絞り優先AE(1/1,250秒、F4.0、±0.0EV)/ISO 400

E-500はステレオタイプな一眼レフのデザインとは異なる、かつてのブリッジカメラ時代を意識したヘリテージデザインのカメラということでその個性を評価することにしました。

片手で長時間保持しても疲れません。バッテリーもE-5と共用できたり、無理をして使用する印象を感じさせないこともよいと思います。

小さい光学ファインダーをなんとか覗きつつ、想像力を高めながら、出来上がりはおそらくこうなるであろうと未来を予測しながらの撮影は、撮影者を必要以上に甘やかしてしまうミラーレス機のそれとは真逆の撮影方法ですが、久しぶりに使うと楽しく感じました。

オリンパスE-500はこのカタチで一眼レフであることに意味があります。孤高の存在のカメラを愛でることも愉しみのひとつと考えているわけです。

「オリンパスブルー」みたいなことは個人的に強く感じたことないのですが、どうせなら体験したくてテストしましたが、普通かなあと、でも古いレンズですがクリアな描写です。
オリンパス E-500/ZUIKO DIGITAL 11-22mm F2.8-3.5/18mm(36mm相当)/絞り優先AE(1/800秒、F11、−0.7EV)/ISO 400
焦点距離的に、ボケ味云々をいうレンズではありませんが、とても自然ですね。ディテールの再現も好みです。小さいレンズではないのに使用頻度が高いのです。
オリンパス E-500/ZUIKO DIGITAL 11-22mm F2.8-3.5/20mm(40mm相当)/絞り優先AE(1/500秒、F3.5、−0.3EV)/ISO 400
新宿のビル群も一部は時間を経て、それなりのヤレを感じたり、昭和を感じるものも出てきました。あえてモノクロで撮影してみました。
オリンパス E-500/ZUIKO DIGITAL 11-22mm F2.8-3.5/11mm(22mm相当)/絞り優先AE(1/500秒、F6.3、±0.0EV)/ISO 400
小さいサイズのセンサーは遠くの被写体の解像力が不安だという声もありますけど、問題ないですね。
オリンパス E-500/ZUIKO DIGITAL 11-22mm F2.8-3.5/22mm(44mm相当)/絞り優先AE(1/320秒、F5.6、−0.3EV)/ISO 400
自然光と室内照明をミックスさせた店内。バランスをきちんと取ってくるところがいいですね。
オリンパス E-500/ZUIKO DIGITAL 11-22mm F2.8-3.5/11mm(22mm相当)/絞り優先AE(1/500秒、F5.0、−0.3EV)/ISO 400
疲れた歩道橋からの景色。そこそこの明暗差はあるけど、いずれも均して落ち着かせてきた印象です。良い感じで階調を繋げます。
オリンパス E-500/ZUIKO DIGITAL 11-22mm F2.8-3.5/22mm(44mm相当)/絞り優先AE(1/500秒、F8.0、−0.3EV)/ISO 400
赤城耕一

1961年東京生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒。一般雑誌や広告、PR誌の撮影をするかたわら、ライターとしてデジカメ Watchをはじめとする各種カメラ雑誌へ、メカニズムの論評、写真評、書評を寄稿している。またワークショップ講師、芸術系大学、専門学校などの講師を務める。日本作例写真家協会(JSPA)会長。著書に「アカギカメラ—偏愛だって、いいじゃない。」(インプレス)「フィルムカメラ放蕩記」(ホビージャパン)「赤城写真機診療所 MarkII」(玄光社)など多数。