3週目、上ブロックは全てISO100、EF 35mm F2、F3.2、1/160秒。下ブロックは、左上ISO250、EF 85mm F1.8 USM、F2.8、1/160秒。右上ISO100、50mm、F3.2、1/160秒。中央ISO250、EF 50mm F1.4 USM、F2.8、1/125秒。左下ISO250、EF 35mm F2、F2.8、1/160秒。右下ISO200、EF 50mm F1.4 USM、F3.2、1/160秒となっている。また上ブロックは照明を使っているものの、いつものRIFAではなく、キヤノンのストロボ「430EX」を使っている。
ただその使い方が少し変わっていて、直に光を当てるでもなく、天井バウンスでもない。撮影中のカットをご覧頂ければわかると思うが、ストロボが後ろに向いていて、白いカポックに反射させている。これにより光源の面積が直で当てた時よりかなり広くなるため、被写体、ストロボ、カポックの位置関係をうまく調節すると直接当てるより不自然さが無くなるのだ。
スタジオや現場によってカポックが無い場合は、面積が狭くなり調整が難しいものの、何時もの白レフを使い、アシスタントに適度な位置と角度に持ってもらう事もある。このパターンは筆者がDVDビデオの撮影の時によく使う手なのだが、本連載ではストロボまではお借りしていないため、これまでやっていなかったのだ。今回、編集部にあったため当日用意してもらった。
というのも、当初天候が悪く全編照明を考えていたので、全てRIFAでは面白くないだろうと思ったからだ。結果的には自然光が使えるまで明るくなり、この初めのシーンしか照明は使わなかった。どうやら4月号の撮影も使用するカメラにマッチした純正のストロボを借りられるようなので、必要であれば試してみたいと思う。
ただこの手法の欠点は、カメラマンの構えた角度や撮影位置によって、カポックへの光の当たり方が変わり、写真の上がり具合が変わってしまうことだ。できればストロボを三脚で固定、ケーブルなどでカメラに接続し、撮影者は自由に動けるようにした方がずっと写りは安定する。
今回も現像時、「オートライティングオプティマイザ」はOFF。他の部分は「明るさを調整(+側)」、「ホワイトバランスを変更」、「色合い」と「色の濃さ」はカットによって触っている。この「色合い」は「グリーン被り」もしくは「マゼンタ被り」を補正する時に使うものだ。ただ一目盛動かすと結構変わってしまうので、できればもう半分での加減量にして欲しい。仕上げはトーンカーブで少しガンマを上げている。解像度変更もDigital Photo Professionalでサムネイル用、本画像用を用意しJPEGで保存した。全ての作業が付属の現像ソフトの中で終わってしまうため作業効率は非常に良い。
今月は先週の金曜、20日が祝日で1回お休みになった関係で、4週目のオフショット編は残念ながら無し。この3週目で今月は終了となる。あっという間の3月号だった。
actress 岡本果奈美@ツーウィン
photographer 西川和久 キヤノンEOS 5D Mark II EF 35mm F2 EF 50mm F1.4 USM EF 85mm F1.8 USM
■ URL
キヤノン
http://canon.jp/
キヤノンEOS 5D Mark II関連記事リンク集
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2008/10/07/9241.html
バックナンバー
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西川和久 (にしかわ かずひさ) 1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、dwango.jp(待受)のグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!
http://www.iwh12.jp/blog/ |
2009/03/27 00:11
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