3週目、上ブロック下ブロックともISO400。レンズは「FA 43mm F1.9 Limited」だ。上ブロックに関しては照明(RIFA)を使っている。また撮影時はカスタムイメージを「鮮やか」にしていたものの、現像時に「人物」へ設定しなおした。上ブロックが当日撮影した初めのカット。かなり寒い日でしかも雨。スタジオの中も暖まっていなかったこともあり、まずストーブの近くから撮ることに。ほかの現場でもよくある話だが、冬場の撮影では、写らないギリギリの範囲にストーブが置いてあったりするものだ。
この連載の写真をJPEGからRAW現像に切り替えてからペンタックスのカメラは扱ってなかったこともあり、今回はじめて「PENTAX PHOTO Laboratory」を触ることになった。右がその編集中の画面だ。後ろに見えているのは「PENTAX PHOTO Browser」。シーンにもよるが、JPEG+RAWで撮影した時のファイルサイズは約2.8MB+約10MBで計13MB程。
フルオートモードからカスタムモードへ切り替えることによって現像時にいろいろなパラメータを指定できるようになる。パラメータは、ホワイトバランス、トーン、ノイズリダクション、彩度、色相、シャープネス、コントラスト、トリミングなど一通りの機能は備わっている上、わかりやすい構成なので、初心者も現像を楽しめるだろう。
右上にあるツールバーで、右から8番目がカスタムイメージ(Windows版PENTAX PHOTO Laboratry Ver.3.60では“画像仕上げ”)の設定だ。カスタムイメージを変更する時の注意点としては、まずこれから変更し、ほかのパラメータは後から設定すること。シャープネスなど一部、カスタムイメージが変わると、連動して変化する部分があるからだ。また、トーンの当たり方も結構変わるため、ほかのカスタムイメージで触ったトーンカーブは無意味となる。従ってまず、カスタムイメージをいろいろ切り替え自分のイメージしている発色を見つけ、その後、ほかのパラメータを触った方が良い。
個人的には、このようにウィンドウが機能ごとに分かれて開くのではなく、ある程度まとまって1つのウィンドウに組み込まれているタイプのUIの方が好みなのだが、この点に付いては人それぞれだろう。全体的な操作感は悪くない。
気になる点としては、その他のパラメーターにある「シャドー補正」のON/OFF差が激しいこと。もともとはOFFが普通なのだろうが、OFFにすると「撮る時こんなにシャドー落ち込んでいたっけ!?」と思うほど、シャドーが落ち込んだ感じに表示される。かといってONにすると、今度は明るく写っている肌色の部分にまで影響し、全体的なトーンが全く変わってしまうのだ。今回は1週目から全てONで現像しているが、できれば「シャドー補正」はON/OFFだけの2段階ではなく、弱、中、強(もしくはこれ以上)など多段階設定できればさらに使いやすくなる。
下ブロックは、実際撮った順番だと4番目。時間帯は11時半頃。朝は嵐の様な悪天候だったので、当初1点でも自然光が使えればと思っていたが、徐々に回復し結果的には4点自然光で何とかなった。とはいえ十分明るいわけでもなく、ISO400でやっとの範囲。もともと光が足らないので色乗りもあまり良くない。今度は是非明るいときにISO100で撮ってみたい。(つづく)
actress 清乃@ウィザードファクトリー
photographer 西川和久 ペンタックスK-m FA 43mm F1.9 Limited、DA 21mm F3.2 AL Limited
■ URL
ペンタックス
http://www.pentax.jp/
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西川和久 (にしかわ かずひさ) 1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、dwango.jp(待受)のグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!
http://www.iwh12.jp/blog/ |
2009/02/20 00:41
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