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12月号【しまだ早希 + キヤノンEOS 50D】2週目

~sRAW1、sRAW2も魅力的


 2週目カメラの設定は、上ブロックがISO200、下ブロックがISO100。レンズは、下ブロック左上が「EF 50mm F1.4 USM」。そのほかは全て「EF 35mm F2」を使っている。撮影時のホワイトバランスはオート。RAW+JPEGで撮っているが、最終的にDigital Photo Professional(DPP)で現像しているなど、全て先週と同じだ。画像が黄色みがかっていたため、現像時に3,800~4,200K程度にホワイトバランスを触っている。同時に記録したJPEGは黄色みがかっており、ホワイトバランスの精度はもう少し上がって欲しいところ。

 このEOS 50D、もともとの画素数は約1,510万画素。ピクセル数にすると4,752×3,168ピクセルもある。今週は上ブロックの右下のみ、縮小無しの画像になっている。巨大な画像だ。RAWで撮っていると、一般的にはフルの画素数で記録するため、あっと言う間にメディアが一杯になり効率は悪い。その代わりに、露出、ホワイトバランス、コントラストなどを後で調整でき便利な上、JPEGで撮るよりデータのクオリティも上がる。ただ、用途的にそこまでの解像度が必要ないとわかっていても、フル解像度で保存しなければならないのはあまり嬉しい話ではない。

 そこで登場するのが、「sRAW1」と「sRAW2」。RAWの段階で解像度を落としたデータを保存する機能だ。sRAW1は3,267×2,178ピクセルの約710万画素、sRAW2は2,376×1,584ピクセルの約380万画素となる。例えば、この連載で使っている解像度は2,544×1,696ピクセル。sRAW2では少し足らないが、sRAW1で十分な解像度。毎回、1枚程度はピクセル等倍の写真を掲載しているので、例えば各衣装ワンシーンだけフル解像度のRAWを使い、ほかはsRAW1にするという手も考えられる。今回は全て最大サイズのRAWで撮っているが、うまく使いこなせば便利な機能だろう。


 少し気になった部分はAFの測距点。以前はセンターしか使わなかったのだが、最近は撮り方が変わり、できるだけ適切な測距点へ変更しピントを合わせるようになった。従って縦位置のポートレートでは左右の一番端(筆者の場合は右側)の測距点を多用することになる。ところがシーンによって、この右端はAFが迷うケースが何度かあったのだ。仕方なく、ほかの位置へ変更して撮っていたものの、何度かあったので「あれ?」と思った部分だったりする。

 ほかの気になる部分は特に何もなく、液晶モニターの色や明るさもかなり正確、バッテリーは1目盛も減らず、撮影時に待つ部分も皆無と、なかなか完成度は高い。本体サイズも大き過ぎず、小さ過ぎず、扱い易い。

 JPEGの撮って出しの画質は、RAWを使うようになってから、この連載では気にすることが無くなった。だが、同時に保存しているJPEGの画質を見ると、適正露出でホワイトバランスが合っている画像はなかなかのクオリティだ。高輝度側・階調優先機能やオートライティングオプティマイザ機能をシーンに応じて使い分ければさらにクオリティは上がると思われる。ただ、どのシーンでどの機能をチョイスするのかを瞬時に判断するには、それなりに経験を積まないと難しいだろう。この手の撮影で毎回調整していると撮影のテンポが悪くなるので、RAWの方が楽だったりもする。

 11月号では私服がモノトーンになってしまったこともあり、事前に伝えたところ、冬っぽくなくとても11月末に撮った写真には見えない衣装を選んでくれた。この日はお天気も良く、特に上ブロックは、絵的には夏の昼下がりと言った感じで、足元にスイカがあってもおかしくない(笑)。実際、直射日光が当たると暑く、汗が出るほどだった。いずれにしても撮影日和で早希ちゃんも調子が上がってきた。ただ光はごまかしが利かず夏より黄色く、光量もそれほど強くない。やはり冬だ。(つづく)

actress しまだ早希ジェイ エム オー
photographer 西川和久
キヤノンEOS 50D
EF 50mm F1.4 USM、EF 35mm F2



URL
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  製品情報
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  バックナンバー
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西川和久
(にしかわ かずひさ) 1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、dwango.jp(待受)のグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中! http://www.iwh12.jp/blog/

2008/12/12 01:12
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