ここのところ、ほとんどのデジタル一眼レフカメラで当たり前になってきたので、忘れていた機能としてホコリ除去系が挙げられる。ニコンでは「インテグレーテッドダストリダクションシステム」と呼んでいるが、他社ではまた違ったネーミングになっているし、その方法もいろいろだ。この連載では絞りはせいぜいF5.6程度なので、もしホコリがあっても、余程大きなものではない限り画像には現れない。ただ、事前にテストでスナップなど晴天時の青い空などを撮ると、結構なF値になり、ホコリが出てきそうなものであるが、考えてみれば最近ホコリの乗った画像にお目にかかったことがない。
デジタル一眼レフカメラが出た当初は、いろいろなカメラマンから、ホコリ問題の指摘を受け、各メーカーが、さまざまなアプローチによって問題を解決した。100%完全ではないとは言え、かなりの割合で救われているケースが多いのではないだろうか。この例は、銀塩カメラの時代には無く、デジタルになって初めて進化した部分で、誰が使ってもあって嬉しい機能だ。このほかにもライブビュー、そして動画機能など、まだまだ進化することが予想され、これからもデジタル一眼レフカメラは面白そうだ。
ソフトウェア面では、D-ライティング的なものも新しい技術だ。他社も同様の処理に対応するケースが増えてきた。筆者は当初、ポートレートやグラビアなどの用途では必要無いと思っていたが、RAW現像でパラメータを変えながら写真の変化を見ていると、確かにはまるケースがあり、必ず一通り設定して、画像のチェックをするようになった。ここ数カ月、つまりRAWで撮影し出してから一番使っている機能のように思う。
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ニコンD90 + Ai AF Nikkor 35mm F2 D
ISO400 / WB:オート / F3.2 1/320秒 / RAW(ViewNXで現像)
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実は今回ちょっとしたトラブルがあり、このスタジオを借りている時間は4時間と、進行的に少し冷や冷やものだったのだが、夏生楓ちゃんが段々いい感じになってきて撮影ペースが上がったので、結果的には何時も通りに終了できた。覚えている範囲で過去の撮影でのエピソードとしては、1本のレンズがレンズエラーで使えなくなったこと、バッファリング中にハングアップしてそのカット付近が全て駄目になったこと、この程度だろうか。長年、この連載をしているが、“モデルが来ない”と“カメラが壊れた”以外であれば、多少トラブルがあっても(何回も無いが)何とかなるものだ。
actress 夏生楓@NEW GATE PRODUCTION
photographer 西川和久 ニコンD90 Ai AF Nikkor 35mm F2 D
■ URL
ニコン
http://www.nikon.co.jp/
ニコンD90関連記事リンク集
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2008/09/18/9154.html
バックナンバー
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/weekend_backnumber/
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西川和久 (にしかわ かずひさ) 1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、dwango.jp(待受)のグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!
http://www.iwh12.jp/blog/ |
2008/11/28 00:52
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