11月号は夏生楓ちゃんとニコン「D90」の登場だ。今月は久々にもう片方のスタジオが取れたので喜んでいたのもつかの間、当日は曇天。朝から暗く、今にも雨が降りそうな雰囲気で気温も低い。ここのところ出番の無かった照明(RIFA)も用意し現場へ向かった。
D90の主な仕様は、有効1,230万画素のAPS-CサイズCMOSセンサー搭載、最大記録画素数4,288×2,848ピクセル、ISO200~3200(ISO200に対して約0.3/0.7/1段の減感、ISO3200に対して同じく約0.3/0.7/1段の増感に対応)、バッテリーはリチウムイオン充電池「EN-EL3e」、メディアはSDHC/SDメモリーカード、約92万ドットの3型低温ポリシリコンTFT液晶……など。ライブビューはもちろん、1,280×720(720p)、640×424、320×216ピクセルの動画撮影機能「Dムービー」に対応した同社DXフォーマットの中級機となる。
まず本文に入る前に、Dムービーについて筆者の考えを一言。いろいろな画角のニッコールレンズや、多彩なピクチャーコントロールを使っての演出など、確かにおもしろい試みとは思うが、AFは使えずMFのみ。同社のサンプルを見ても使えるシーンは限られる。注釈として「Dムービー撮影の際は三脚の使用をおすすめします」と書かれているものの、歩きながら撮影したサンプルがあるのはなかなか洒落ている。
ライブビューに続いて、この動画機能は他社も対応して行く雰囲気だが、個人的には“何か違うのでは”と思ってしまう。まだまだスチルカメラとしてしなければならない事がいっぱいあるように感じるのは筆者だけだろうか!? と、ここで書いても、競合他社との機能一覧でN/Aが付くと売れないので、きっと全社対応していくのだろう。
今回使用したレンズは、いつもの「Ai AF Nikkor 24mm F2.8 D」、「Ai AF Nikkor 35mm F2 D」、「Ai AF Nikkor 50mm F1.4」。カメラのセッティングは上ブロック、下ブロックともISO200、RAW+JPEG、ホワイトバランスはオート。カラー関連は標準のまま。掲載した写真は全てViewNXを使い現像した。パラメータで触ったのは露出補正とホワイトバランス、アクティブD-ライティングHS。7月号の「D60」3週目に「もう一工夫欲しいViewNX」と書いたが、その指摘点が新しいVer.1.2.0で機能追加されている。詳細は3週目でレポートするが、かなり良くなって個人的には喜んでいる。
ちょっと別件もあり、たまたま数日違いでD90と「D80」を使った。2つ前のモデルとなる「D70」とD80では全く別物と言ってよい程の違いがあり、新鮮だったのを覚えている。しかしD80とD90では、液晶モニターのサイズや画素数が増え、ISOが100スタートか200スタートかなど違いはあるものの、そのほか機能強化した部分は、筆者的には使わないものばかり。正直ファーストインプレッションとしてはあまりピンと来るものは無かった。
夏生楓ちゃんは19才。この仕事をはじめてからまだ半年程度と言うこと。1つ目の水着を撮った場所は屋根があっても外と同じ状態で気温が低く、17度あるかないかと寒かったようだ。2つ目以降は室内での撮影に場所を移した。(つづく)
actress 夏生楓@NEW GATE PRODUCTION
photographer 西川和久 ニコンD90 Ai AF Nikkor 24mm F2.8 D、Ai AF Nikkor 35mm F2 D、Ai AF Nikkor 50mm F1.4
■ URL
ニコン
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ニコンD90関連記事リンク集
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2008/09/18/9154.html
バックナンバー
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西川和久 (にしかわ かずひさ) 1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、dwango.jp(待受)のグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!
http://www.iwh12.jp/blog/ |
2008/11/07 00:08
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