2週目のカメラ設定は、上ブロックの室内がISO200でJPEG/LargeFine。下ブロックは左上のみISO800、ほかは全てISO200のRAW+JPEG。どちらもAWBでピクチャーコントロールはスタンダード、JPEGのD-ライティングはAutoとなっている。実は下ブロック左上のシーンは、別カットでISO1600も使っているのだが、画的な並び上ボツとした。流石にISO800と比較してノイズは出るが、それでもあまり気にならない程度のものだ。
レンズは、上ブロック左上、中央、右下、下ブロック左下が「Ai AF Nikkor 50mm F1.4」。上ブロック右上、下ブロック左上、右上、中央、右下が「Ai AF Nikkor 24mm F2.8 D」。上ブロック左下が「Ai AF Nikkor 85mm F1.4 D (IF)」となっている。絞りはF3.5~5.6。イメージャーがDXフォーマットの時に多用する35mmは今回全く使わなかった。逆に、DXフォーマットでは17mmを付けても足らない画角が24mmで得られるので、結構面白がって使っている。
9月号、反省点があるとすれば、全体的にアンダー気味に撮ってるカットが多いこと。-2/3EV程度だろうか!? RAWでは救える範囲なのだが、JPEGではどうしても補正後の画像は色がおかしくなる。天候が微妙に安定していなかったこともあるが、液晶モニタが大きいので、結構明るく見えてしまうのが理由だと思う。明るさをマイナス側へ補正すれば丁度良くなりそうな雰囲気だ。この辺りは使い込めば感覚的に解る。普段、「D2X」の小さい液晶モニタを見慣れているのでこんなことになるのだろう(笑)
カメラの完成度は非常に高く、今更筆者がコメントするようなところはない。それどころか「D700」ではなく、「D3」が必要なシーン(ある意味究極系の現場)というのはかなり限られてくるのではないだろうか。また、他社も含めフルサイズのイメージャーを搭載した中級機が、今後台風の目になることは間違いない。
さて、2007年の12月号で「D300」、2008年の2月号で「D3」、そして今月D700と、同社の新型モデルを使い、また別件の撮影でほかのカメラマンがD3で撮った画像を見たり……と、D2Xの買換え候補になる機種をそれなりに触れる機会があった。各機種、魅力的な部分もあるが、結論としては現状維持となっている。
もちろん予算的な問題もあるが、仕事的にどうしても“FXフォーマットが必要”、“ISO400以上の撮影が多い”といったことがなく、JPEGが出す色に関しては好みの範囲、RAWならさらにいろいろできると、対費用効果があまり見込めないのだ。特にこの連載でRAWも扱い出し、その差を見るにつけ、余計そう思うようになってしまった。クライアントからクレームでも付かない限り、まだしばらくの間、D2Xで撮り続けるつもりだ。
りかちゃん、ほかのグラビアなどを見る限りキャラ的には(多分)お姉系なのだが、実際は良く笑うし、結構お茶目。下ブロック、右上の水着のひもを引っ張っている写真を撮っている時はかなり面白かったし、表情も別人になっている。トリミングすればいいのだろうが、あと10cm寄れば良かったかも……と、ちょっと後悔。(つづく)
actress 川村りか@NEW GATE PRODUCTION photographer 西川和久 ニコンD700 Ai AF Nikkor 24mm F2.8 D、Ai AF Nikkor 50mm F1.4、Ai AF Nikkor 85mm F1.4 D (IF)
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西川 和久 (にしかわ かずひさ)
1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、dwango.jp(待受)のグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!
http://www.iwh12.jp/blog/ |
2008/09/12 00:40
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