3週目、上ブロックはISO100、F2.8~4、1/200~1/250秒のJPEG。下ブロックの屋内はISO200、F2.8、1/100~1/200秒、屋外はISO100、F3.5~5.6、1/200秒のRAW+JPEG。ホワイトバランスはオートになっている。JPEGは1枚2.5~3MB、RAWは8.7~9MB程度のファイルサイズとなる。
ここ数カ月間、各社の現像ソフトを使ってきたが、同社のDigital Photo Professionalは解りやすく扱いやすい。また現像に必要な機能は全て入っているため、初心者から上級者まで楽しめる内容になっている。かつてEOS DCS 1c/3cといったRAWでしか撮影出来ないカメラを扱っていた頃もあり、長年に渡りいろいろなノウハウが蓄積された結果なのだろう。
特に画像の見せ方がうまく、通常サムネイルをクリックするとご覧の様に、縮小された写真を表示するのだが、荒めの画像が一瞬出て待たされることも無くパッと開く。ツールパレットでパラメータを触っても瞬時に反映……と、待ち時間が無いため、あまりRAWを触っている雰囲気にはならない。
RAW現像したものとJPEGで撮影した画像を比較した場合、先週書いたように「赤」の出方が若干違う程度。もちろん後からホワイトバランスや露出を触れるので、RAWの方がより便利なのだが、こと色に関してはほとんど差が無いと言うのが感想だ。ただし今回は、ISO100とISO200しか使っていないこともあり、もっと高感度だと結果が変わっている可能性もある。
ただ気になる点があるとすれば、ピクチャースタイルのスタンダードとポートレートの違いだ。比較してみる限り、肌色に限らず全体的にポートレートは赤くなり、さらにガンマも変わる。確かに肌色に1番影響するため効果は目に見えてわかるが、もう少し肌色だけに特化することはできないものだろうか?
写真によっては不自然なのでホワイトバランスの微調整を使い、赤味を減らす処理が必要だ。傾向としては、アンダー目の場合はあまり変化せず、適正露出~オーバー目の時はこの傾向が強くなる。とはいえ、RAW現像の場合、現像ソフトのバージョンが上がれば、また色が変わる可能性もあり後々楽しめるのも特徴の1つだろう。
余談になるが、その昔、RAWでしか撮影できないEOS DCS 1c/3cを使っていた頃、現像ソフトのバージョンが上がるたびに色味がコロコロ変わっていた。知り合いのカメラマンは、各バージョンのこの色が良い! といいながら、現像する写真の内容によってソフト(正確にはPhotoshopのプラグイン)のバージョンを変えていた。赤と黄色は結構変わった記憶が。もう10年以上前の話である。(つづく)
actress 澤木律沙@ACE
photographer 西川和久 キヤノンEOS Kiss F EF 24mm F2.8、EF 35mm F2、EF 50mm F1.4 USM
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西川 和久 (にしかわ かずひさ)
1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、dwango.jp(待受)のグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!
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2008/08/22 00:05
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