3週目、上ブロックの屋外はISO100、F4、1/250秒。屋内はISO100、F3.5、1/125秒。下ブロックは全てISO400、F3.2~3.5、1/125~160秒。ホワイトバランスはそれぞれ晴天とタングステン、そして全てRAWで撮っている。もともと上ブロックはJPEGで撮るつもりだったのだが、筆者のミスから設定をJPEGへ切り替えるのを忘れ、全カットRAWになってしまった。逆にいえば、それほどJPEGとRAWでの撮影に速度的な違和感が無い事になる。
同社の場合、フリーのViewNXと有料のCapture NX2と2種類の現像ソフトがあり、差別化するため、どうしても前者は機能的に制限されている。とはいえ、右側の画面キャプチャからわかるように、露出補正、ホワイトバランス、ピクチャーコントロール、D-ライティング、カラーブースターなど、一通りの設定はできる。
特にPicture Control Utilityは、プリセットから独自のカスタムトーンカーブなど設定・記憶、好みに仕上げることができるので重宝する。いずれにしてもCapture NX2のように機能が豊富過ぎない分、初心者にはわかりやすい内容になっているといえよう。
現在、筆者が独自に設定しているピクチャーコントロールのプリセットは3種類。いずれもベースは、スタンダード、ビビッド、D2XMODE3で、ガンマを少し上げ、コントラストを強調したものになっている。今回、上ブロックは撮影時の指定のまま(つまりスタンダード)、下ブロックはスタンダードをベースとしたカスタムプリセットを適応し処理した。
ただ唯一筆者が不満のある部分は、ホワイトバランスの調整だ。撮影時、12種類のプリセット、グレーポイントを指定……と、このパターンしか選べず、色温度を直接指定したり、カメラ内では設定できるA-B/G-M(画面左参照)にも対応していない。特に後者は結構重要で、現像ソフトでこれができないと、結果、Photoshopのトーンカーブなどを使って色を補正しなければならず、2度手間となる。
他社の現像ソフトは基本的に本体に付属し、同様の処理ができるようになっている。RAWデータを綺麗に仕上げるのは現像ソフトの使命。Capture NX2ほどの豊富な機能は必要無いまでも、少なくともカメラ内でできることはViewNXでも対応して欲しいと思う。
話は戻るが、D60のRAWデータの大きさは、1枚8MB強(JPEGのLarge/Fineは3MB強)。4GBのメディアがあれば結構な枚数を撮れる。長らくこの連載ではJPEGだけを使って撮ってきたが、最近RAWも使い出したのは、メディアの価格が大幅に下がり、手軽に大容量の製品が購入できるようになった時代背景と、この3週目がどうしても内容が薄くなるため、RAWネタで補うという、2つの理由からである。とはいえ、D2Xを使ったグラビア撮影では相変わらずJPEGオンリーだ。ただ、後処理方法は随分変わった。このあたりの話はまた別の機会に。(つづく)
actress 井川えちか@MAstage企画
photographer 西川和久 ニコンD60 AF‐S DX Zoom-Nikkor ED 17-55mm F2.8 G
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西川 和久 (にしかわ かずひさ)
1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、dwango.jp(待受)のグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!
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2008/07/18 00:01
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