7月号は井川えちかちゃんとニコンD60の登場だ。梅雨真っ盛りとあって、東京はさえない天気ばかり。週間天気予報を見つつ、当時唯一晴れマークのあった日にスタジオをキープしたのだが、蓋を開けてみると、前日が晴れて、当日は曇天。7月号ということもあり、夏っぽい絵を撮りたかったのだが、ちょっと残念。
D60の主な仕様は、有効画素数約10.2メガピクセルのNikon DXフォーマットCCDセンサー搭載、最大記録画素数3,872×2,592ピクセル、ISO100~1600(増感で3200)、バッテリーはリチウムイオン充電池「EN-EL9」、メディアはSDHC/SDメモリーカード、2.5型23万ドットの低温ポリシリコンTFT液晶……など。ボディ内にフォーカス駆動用モータを持たない、小型のエントリーモデルだ。
筆者が持っている単焦点レンズではAFが使えないため、別途AF-S DX Zoom-Nikkor ED 17-55mm F2.8 Gをお借りした。焦点距離が約1.5倍ということもあり、この手の撮影にはちょうどよいレンズだろう。
カメラのセッティングは今週に限りISO100、JPEG:Large/Fine、ホワイトバランスはオート。カラー関連のパラメータは標準のまま。二週目以降は明るさの関係からISO100/ISO200/ISO400、そしてJPEGに加えてRAWでも撮っている。
このカメラも6月のソニα350と同じで、イメージセンサーにCCDを採用している。前機種では派手な色作りだったが、このD60も彩度が高めの、派手な絵だ。天気が悪く色の乗りにくいこの環境下でも、それっぽい色になっている。
初めの私服を撮ってPCで画像を見た時にわかったのだが、液晶モニターの見え方がかなり明るめだ。表示を信じて液晶モニターの明るさを調整しないまま撮っていると、露出はアンダーになってしまう。調整したところ、-2がちょうどいい感じだった。ファインダー視野率約95%、倍率約0.8倍と、価格並みのスペックだが、クリアに見えるので、撮りづらいということはなく、AFもなかなか速くて精度も高い。
井川えちかちゃんは、どうやら明るいのが苦手らしく、この曇天でも外では眼があまり開かなかった。もし当初狙っていた晴れた夏っぽい絵だと、もっと大変なことになっていた可能性が……。この天候は痛し痒しと言ったところか。(つづく)
actress 井川えちか@MAstage企画
photographer 西川和久 ニコンD60 AF‐S DX Zoom-Nikkor ED 17-55mm F2.8 G
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