5月は金曜日が5回あるので、特別編をお送りする。オリンパス E-420とZUIKO DIGITAL 25mm F2.8だけで撮ってみた。モデルはfuminoちゃん。2ポーズで普段よりカット数が少ないということで、今回はRAW+JPEGで撮影した。掲載したカットはすべて付属のOLYMPUS Master 2を使って現像し、Photoshopでリサイズと3:2へのトリミングだけ行なっている。
E-420のおおまかな仕様は、有効画素数約1,000万画素の4/3型Live MOSセンサー、最大記録画素数3,648×2,736ピクセル、ISO感度AUTO/100/200/400/800/1600、バッテリーはリチウムイオン充電池BLS-1、記録メディアはxDピクチャーカードとCFのデュアル、約23万画素2.7型TFT液晶モニター、ライブビューとコントラストAF、8人までの顔検出AF……など。
ボディはコンパクトで、気楽に持ち運びできるデジタル一眼レフカメラだ。さらに今回使ったZUIKO DIGITAL 25mm F2.8のような、「パンケーキ」と呼ばれる薄型レンズと組合せることで、カバンの中に入れてもかさばらないサイズとなる。ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8は、35mm判換算焦点距離が50mm。加えて最短撮影距離が20cmなので結構寄った絵も撮れ、これ1本でなかなか遊べる。
カメラの設定は、上ブロック一番最後の室内だけISO200、ほかは上ブロック・下ブロックともにすべてISO100、ホワイトバランスは昼光色かオートを使用。ただ今回は、冒頭で書いたようにRAW+JPEGで撮影しているので、ホワイトバランスは現像時に調整することにし、いつもほどは撮影時にチェックしていない。RAW+JPEG(Large/Normal)だと、1枚で合計で約10MB。多少書き込み時間はかかったものの、バッファリングしながら即写で3枚程度は撮れたので、特に撮影自体に影響が出ることはなかった。
E-420は、AFや書き込み、再生速度などは十分。ファインダーは若干狭いものの明るく見やすい。バッテリーが小型のわりにこの程度の撮影であればインジケーターの変化は無し。持った感じのバランスもなかなか。良くできたシステムだ。
今回、なぜRAW+JPEGで撮ったかというと、シグマDP1で撮影した時に、RAWとJPEGで明らかな差が出たからだ。E-420ではどの程度の違いが出るのか試してみたかったのだ。結論から書くと、適正露出で撮る限り、JPEGと現像後の画像はあまり差が出ない。カメラ内部の画像処理エンジンが優秀なのだろう。
露出、ホワイトバランス、コントラスト、彩度、仕上げ、シャープネスなど、いろいろなパラメータを後から変更できるため、趣味としてはRAWの方がはるかに面白い。またSILKYPIXなど純正以外のソフトウェアを使って現像すると、色が変わったり、コントロールできるパラメータが増えるので、より楽しめる。掲載したカットの多くは、+1/2EV前後露出を上げ、コントラストを+1か+2、ホワイトバランスを昼光色にした後、微調整で好みの色にしたケースが多かった。筆者のあまり速くないマシンでも現像は数十秒。今時のPCであればまったく問題ないだろう。
fuminoちゃんは、今回が撮影初挑戦。はじめはサングラスをかけて遊びで撮り、慣れてきたところでRAW+JPEGに切り替えた。撮った順番は下ブロック→上ブロックの順で、掲載とは逆なのだが、表情が徐々に変化しているのがわかると思う。日中は気温30度近くのピーカンで、レフ板を使うとなかなか眼があかないのだが、この点も大丈夫。昼過ぎまで楽しく撮影した。その間、飲んだペットボトルのお茶は2人で計4本。真夏のような1日だった。
actress fumino
photographer 西川和久 オリンパス E-420
ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8
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西川 和久 (にしかわ かずひさ)
1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、dwango.jp(待受)のグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!
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2008/05/30 00:50
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