2週目のカメラの設定は、上ブロックは中段と下段左がISO100、ほかはISO200。下ブロックはすべてISO100。ホワイトバランスはオートまたは太陽光。絞りはF2.8~3.5、シャッタースピードは1/125~1/200秒の範囲になっている。画像関連は1週目の設定と同じ。撮った順番としては下ブロックの水着が最初で、天候的には一番悪かった。
Kiss Digital XからKiss X2への変更点は、画素数向上、DIGIC IIからDIGIC IIIになり、ライブビュー搭載など。画素数だけで比較すれば、上位モデルの40Dより上となってしまった。
事前に少しチェックした時、液晶モニターの見え方がPCより明るめになるため、液晶モニターでの見え方に合わせて露出を決めるとアンダー気味になる。3型の液晶パネルが明るくクリアという特徴によって余計そう見えてしまうのか、ヒストグラムを併用しながら撮影したが、それでも一部アンダー気味(-2/3EV未満)になり、普段よりもトーンカーブのRGBを持ち上げているカットが、数点混ざっている。
小さいながらも持った感じはGood。ただ操作上難があるとすれば、ダイアルが1つということだ。筆者の場合、ポートレート撮影ではマニュアル露出しか使わない関係もあり、絞りとシャッタースピードは独立したダイヤルになっている方が扱いやすい。
しかしKiss X2のユーザー層を考えた場合、マニュアル露出で撮影するのはレアケースだと思われる。だとすれば必要なパラメータの変更は1つになるから、ダイアルも1つの方が混乱せずにすむ。このあたりは、メーカーの思想的な問題であり、筆者がとやかく言う事でもない。
今回使用したEF 50mm F1.4 USMやEF 35mm F1.4 L USMは、非常に使いやすい単焦点レンズで筆者の定番だったりする。ただ、35mmに関してはF1.4Lは大きいので、より小型のF2の方がさらに好みだ。
若干気になったのは、ファインダーの見え方だ。明るいものの、少し小さく狭い。もちろん初代Kiss Digitalから比較すれば随分見やすくなり、価格帯を考えれば十分なのだが、機能的に上位機種を凌駕しているだけに、(仕方ないとはいえ)惜しい部分だ。
先に書いたように、下ブロックがこの日の撮り始め。上ブロックは数えて5つ目のパターンとなる。この頃になると、筆者が「可愛い!」とか「いい!」とか言っている表情をケイちゃんが覚えてしまい(後の食事で聞いてみたらやっぱりそうだった)、随分安定してきた。なかなか勘の良い子である。(つづく)
actress 黒川ケイ@スターブリッジプロモーション
photographer 西川和久 キヤノン EOS Kiss X2 EF 50mm F1.4 USM EF 35mm F1.4 L USM
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キヤノンEOS Kiss X2関連記事リンク集
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西川 和久 (にしかわ かずひさ)
1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、dwango.jp(待受)のグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!
http://www.iwh12.jp/blog/ |
2008/05/09 00:20
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