2週目のカメラの設定は、上ブロック上段右と下段右がISO400、ほかはISO200。下ブロックはISO100になっている。ホワイトバランスはオート。どちらもシャッタースピードが1/160~1/200秒になるように絞りを調整しているので、屋外の明るい場所はF5、室内だとF2.8~3.5程度になっている。画質関連の設定は1週目と同じだ。
K20Dに搭載されている撮像素子は、新開発のCMOSセンサーだ。これまで同社の一眼レフはすべてCCDセンサーだったので、どんなふうに色などが変わるか、撮影前から興味があった。今回、カスタムイメージ「人物」しか使っていないものの、ポートレートに関しては結構自然(彩度が少し高め)な感じで、筆者的には好みである。
撮りはじめるとき「あれ?」と思ったのは、露出のステップの初期値が1/2段だったこと。もちろんカスタムメニューで1/3段へ変更できるが、初期値は1/3段の方がよいと思う。カスタムメニューはかなり多くの機能が変更でき、使い込むと重宝しそうだ。
持った感じのバランスは良好、シャッター音もなかなか。ダイヤルなども自然に操作できる位置にある。ただ高精度11点ワイドAFの中央以外の測距点は、慣れてないこともあり、場所がどこなのか直感的に解りづらかった。
速度面は全体的に不満は無し。バッテリーもこの程度の撮影であれば全くインジケータは変化しなかった。
今回使用したズームレンズ「DA 16-50mm F2.8 ED AL[IF]SDM」はサイズ、画角ともに、この手の撮影には非常に扱いやすいレンズだ。写りも良い。ただ、使ったレンズの個体差かもしれないが、テレ端で若干AFが甘くなる傾向があった。
新機能としては、ライブビューと、ISO200以上の時にダイナミックレンジ拡大がある。後者はなかなか面白そうであるものの、今回は使っていない。直接日光が当たっている部分はもともと肉眼でも白トビしているため、筆者としてはさほど気にしていないからだ。
それより気になるのは、肌色の部分と白トビする部分との境界線。今週掲載した写真にも該当するものが数カット入っている。カメラによっては一旦黄色くなり、白トビする機種もあるが、このK20Dは実に境界線が自然。非常に滑らかに白トビしていく。新しい撮像素子と画像処理エンジンの特徴なのだろうか?!(つづく)
actress 風戸えり@スターブリッジプロモーション
photographer 西川和久 ペンタックス K20D DA 16-50mmF2.8ED AL[IF]SDM
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ペンタックスK20D関連記事リンク集
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2008/02/05/7800.html
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西川 和久 (にしかわ かずひさ)
1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、dwango.jp(待受)のグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!
http://www.iwh12.jp/blog/ |
2008/04/11 00:01
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