フォーサーズ・システムは、当初からいろいろな機種で撮ってきたが、11月号で扱ったオリンパスE-3や、レンズのラインナップも含め、かなりこなれてきた印象を持つ。こうして思ったのは、新しいシステムはそう簡単に完成しないということ。いろいろな人が使い、そのフィードバックを受け、次モデル、次々モデル(多くの場合、新機種を発表した時点で次モデルの開発が始まっているため、間に合わないケースもある)に反映し……と、それなりの年月が必要となる。そのような進化の中、筆者的には、機械としての完成度は現行モデルがよいのだが、色は昔のKodakのCCDを搭載した機種が好みだった。
先日、打合せをしている時、シグマDP1に感化された筆者は「フォーサーズのコンパクトカメラがあれば」と話した。しかしこの連載の編集担当によれば、フォーサーズ・システムはマウントまで含めた規格なので、もしそのようなカメラが出てもレンズ交換ができないコンパクト型では、フォーサーズ・システムとは呼べないらしい。呼び名がなんであるにしろ、大きめのイメージャを搭載した新しいジャンルのコンパクトカメラは、もっといろいろなメーカーから出てきて欲しいと思っている。このデジタルのために生まれてきたシステムであるフォーサーズにも、さらなる展開と進化を期待したい。
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パナソニック LUMIX DMC-L10 + Leica D Summilux 25mm F1.4 ASPH. ISO4000 / WB:タングステン / F2.8 / 1/125秒 / JPEG:Large/Fine
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この原稿を書いている現在、東京では桜が咲き、暖かくなってきた。次号から撮影現場で寒い寒いと言いながら屋外で水着を撮影することもなくなり、これからしばらくの間は気持ちよくグラビアを撮れるシーズンとなる。加えて、フォトイメージングエキスポでは新型のデジタル一眼レフも多数展示され、それらを扱うのも楽しみだ。
actress 堀井沙織@FACE NETWORK
photographer 西川和久 パナソニック LUMIX DMC-L10K Leica D Vario-Elmar 14-50mm F3.8-5.6 ASPH.
Leica D Summilux 25mm F1.4 ASPH.
シグマ 24mm F1.8 EX DG Aspherical Macro
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http://dc.watch.impress.co.jp/cda/weekend_backnumber/
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西川 和久 (にしかわ かずひさ)
1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、dwango.jp(待受)のグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!
http://www.iwh12.jp/blog/ |
2008/03/28 01:26
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