先日、EOS-1Ds Mark IIIを持っている知り合いのプロカメラマンと話をした。その中で、このカメラについてのノウハウなども聞いたのだが、なかでも苦労するのがシビアなAFがいうことだった。理由は2つあり、1つはフルサイズのイメージャでこの解像度だからだ。等倍で見てバリピンにするのは、被写体にもよるがそれなりに大変だ。この点についてはほかのカメラでも高画素化が進むと同じ話なので、特にEOS-1Ds Mark IIIに限った話ではない。
もう1つは、AFマイクロアジャストメント機能を使って手持ちのレンズを1本1本合わせないと、精度が出ないと言うことだった。今回の撮影では、AFマイクロアジャストメントを設定していないが、何とか許容範囲内にAFは収まっている。レンズも一緒に送られてきているので、EF 50mm F1.2 L USMとEF 35mm F1.4 L USMに関しては調整済みだったのかも知れないが、少なくともEF 50mm F1.4 USMは未調整のままだった。単に運がよかったのだろうか!? ほかの部分は、良い点も悪い点も割と筆者の感想と同じだった。いずれにしても使いこなしが必要だ。
中央に掲載した写真は、先週と同じISO400で撮っているシーンの別カットだ。ピンは少し甘めだが、肌色はもちろん、影の感じ、微妙なグラデーションなどが、いい感じに写っている。カメラの世代の差を感じさせる1枚と言えよう。
|
キヤノン EOS-1Ds Mark III+EF 50mm F1.4 USM ISO400 / WB:オート / F3.2 / 1/200秒 / JPEG:Large/Fine
|
1週目の記事で「USMの有無もこの手の被写体の場合、差が出にくい」と書いたが、EF 50mm F1.2L USMはリングタイプUSM、EF 50mm F1.4 USMはマイクロUSMと方式が違い、USMの有無の違いではない。「この手の被写体の場合、USMの違いによる差は出にくい」と訂正し、お詫びする。
actress 宮崎奈津希@D&L Promotion
photographer 西川和久 キヤノン EOS-1Ds Mark III EF 50mm F1.4 USM、EF 50mm F1.2 L USM、EF 35mm F1.4 L USM
■ URL
バックナンバー
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/weekend_backnumber/
|
西川 和久 (にしかわ かずひさ)
1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、dwango.jp(待受)のグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!
http://www.iwh12.jp/blog/ |
2008/01/25 09:02
・記事の情報は執筆時または掲載時のものであり、現状では異なる可能性があります。
・記事の内容につき、個別にご回答することはいたしかねます。
・記事、写真、図表などの著作権は著作者に帰属します。無断転用・転載は著作権法違反となります。必要な場合はこのページ自身にリンクをお張りください。業務関係でご利用の場合は別途お問い合わせください。
|
|