3週目は上ブロックの外(階段)のカットだけISO320、ほかは下ブロックも含めISO400で撮っている。上ブロックはもともとすべて外で撮る予定だったのだが、暗くなったので室内+照明に変更した。レンズは上ブロックが35mm、下ブロックが50mm。
先週少し触れた奈津希ちゃんの2つめのリクエストはキッチン! この場所は、スタッフなどが休憩するテーブルの奥にあり、普段はちらかっていて使わない場所だ。撮影時は外の写真を使わず、キッチンだけで5枚レイアウトする予定だったが、実際に写真を並べてみるとこの混在パターンの方が何となく落ち着いた。
ISO400の画質はご覧のようにノイズレス。先月のD300の時もそうだったが、最近のモデルでは(ラチチュードの差はあるかも知れないが)ノイズはあまり気にする必要はないようだ。色乗りもなかなかよい。バッテリー残量表示も、撮影終了段階で変化なし。
クロス19点+アシスト26点の広視野エリアAFは、ちょっと試してみたものの、まったく慣れてない事もあり、思う場所に移動できず、いつものセンター固定に戻ってしまった。この手のAFは、無意識でポジションを変更できるまで使いこなさないと、かえって微妙に時間をロスすることになる。
照明はいつものRIFAを使っているが、下ブロックの発色はコッテリ気味で、筆者としては好きなテイストだ。肌色の出方もいい。ただし、ここだけオートホワイトバランスでは黄色かったため、液晶モニターを見ながらそれっぽい色になるよう、色温度を調整した。
これまでの同社のデジタル一眼レフの液晶モニターは、PCでの表示と結構違っていて、その差の感覚をつかむまで時間がかかったのだが、このEOS-1Ds Mark IIIに関しては、ほとんど差がなく、非常に扱いやすかった。3型でサイズも大きく、見やすいのは言うまでもない。
実は1週目の外での写真の数枚は、筆者のミスで「サイレント1枚撮影モード」を使って撮っている。シャッターを切った時、妙な感じだったので「?」と思い、パネルを見ると、このモードになっていたのだ。このモードは、カメラの作動音が気になる現場用であり、仕様的に、「ミラーダウンおよびシャッターチャージ時にモーターを低速駆動し、音を抑制。撮影後、シャッターボタンを戻すまでチャージされない」動きをする。普通とは違う動きをするので、先のAF同様、感覚的に慣れが必要なモードだと思う。
奈津希ちゃん、「寒くない?」と聞くと「大丈夫!!」と答えていたものの、室内へ場所を移動した頃から明らかに表情が変わった。「やっぱり寒かった?」と聞くと(笑)と返事が。(つづく)
actress 宮崎奈津希@D&L Promotion
photographer 西川和久 キヤノン EOS-1Ds Mark III EF 50mm F1.4 USM、EF 50mm F1.2 L USM、EF 35mm F1.4 L USM
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西川 和久 (にしかわ かずひさ)
1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、dwango.jp(待受)のグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!
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2008/01/18 00:28
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