3週目は暗い場所シリーズ(笑)。このスタジオでまだやったことのないパターンを2つほど試した。上ブロックは全てISO400、下ブロックの自然光のカットはISO200、風呂場のカットは何とISO800で撮影した。いつもの照明を使って撮るつもりだったのだが、「ISO400でこれほどノイズが無いのだからISO800でもいけるかも!?」と、この手の撮影としてはまず使わないISO800にして開始した。レンズはすべて35mm。
まず上ブロック。絞りはF2.5~F2、それでもシャッタースピードは1/100秒前後と、結構暗い。この場所はスタジオの入口で暗くこれまで使ったことが無かったものの、バリエーションを増やすためトライした。ホワイトバランスは1週目からすべてオートのまま。天候のせいもあると思うが、全体的に青っぽく赤が足らないので、少しだけ赤色をのせている。
下ブロックはこの連載で何回も使っている場所から撮り始め、その後、風呂場へ移動した。冒頭にも書いたように、いつもならRIFAを使うところなのだが、地明かりだけでいい感じの雰囲気があり、D300の高感度は結構いけそうだったのでISO800へ設定変更。何パターンか撮って駄目なら照明に切り替えようと思ったものの、液晶モニターで見た写りがかなり好きなテイストだったため、そのまま続行した。
絞りF2.8のシャッタースピードは1/100秒。仮にISO400でも1/50秒なので撮れないこともない明るさだ。とはいえ、1/100秒以下と以上では、撮り方も変わってくる。長年グラビアを撮っているものの、遊び以外ではISO800は使ったことがない。もっとも使っていたのがD2XだったりD1Xだったりと、ISO400を超えると厳しい機種だったのがその主な理由でもある。ISO800でこれだけ写るなら、シーンによっては十分グラビアでも使えるだろう。
撮影が終わり、ちょっと気になったのはバッテリーだ。全部で800枚程度とあまり撮っていないにも関わらず、インジケータがひとつ減ってしまった。さおりちゃんと液晶モニターを見ていた時間がそれなりにあったのが理由としては考えられなくもないのだが、それにしても速過ぎるように思う。ただ今回のみの使用なので、これが本当の性能かどうかはわからない。
D300の新機能であるライブビューとアクティブD-ライティングは使っていない。アクティブD-ライティングに関しては、筆者はJPEGでしか撮らないので、その効果に興味はある。今回は、曇天とで十分に光を回せたこともあり、必要性を感じなかった。ピーカンの日など、輝度差がある日に試してみたい機能だ。
さおりちゃんは後半になってから撮影に随分慣れてきたのか、表情が安定し、ポーズも少しずつ大胆になってきた。たった3時間ほどでこれだけ変わるのだから、丸1日撮ればもっと良くなるだろう。無意識らしいが、特に指の使い方がうまい。指は顔と同等に表情を持つので、重要なポイントだったりする。(つづく)
actress 飯田さおり@スターブリッジプロモーション photographer 西川和久 ニコン D300
Ai AF Nikkor 35mm F2 D + Ai AF Nikkor 50mm F1.4 D + Ai AF Nikkor 85mm F1.4 D
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西川 和久 (にしかわ かずひさ)
1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、いろメロ待受@DWANGOのグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!
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2007/12/21 00:04
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